大建工業、国産の木材チップを加工した植物栽培用木質培地「グロウアース」を発売

高い親水性、品質安全性、軽量

大建工業株式会社(以下、大建工業)は、国産の木材チップを原料に、独自の加工技術を施した木質培地「グロウアース」を開発し、発売開始した。

「グロウアース」は、原料である木材チップの形状を変えることで、水はけ・水もちがコントロールできることから、栽培する植物にあわせて最適な培地環境を提供することが可能である。

「グロウアース」の特徴は親水性に優れていることであり、培地全体に水を浸透させる効果を発揮する。

また、国産の木材チップ原料ならではの、品質の安定性や土壌と比べた際の軽さを実現しており、原材料の出材元や加工経路が明確で、トレーサビリティも確保していることから、安心して使用することができる。

国産木材の活用、マテリアル利用を推進

大建工業は、「限りある資源の有効活用を通じてサステイナブルな社会の実現に貢献する」をミッションの1つに掲げ、国産木材の活用を積極的に推進するとともに、素材事業の拡大に向けた木材の総合利用による新たな用途展開を図っている。

その取り組みの一環として、2016年11月に、豊富な森林資源を活かした林業・木材加工業に積極的に取り組む鳥取県日南町の日南町森林組合のメーカー、株式会社オロチとの間で、『日南町「木材総合カスケード利用」に関する事業化』の検討を進める覚書を締結、2017年には、単板積層材を製造する際に発生する木材チップを有効活用した土壌改良材「DWファイバー」を発売した。

そして、今回提供を開始した「グロウアース」の開発にあたっては、「DWファイバー」の開発において培った木材加工技術を応用し発展させることで製品化を実現した。

同社では、「グロウアース」の生産・販売を通じて、国産木材の活用を推進するとともに、付加価値の高い製品へと生まれ変わらせるマテリアル利用を推進することで、循環型社会の形成、さらには地球温暖化の防止といった社会課題の解決に貢献できるものと考えている。

(画像はプレスリリースより)

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大建工業株式会社
https://www.daiken.jp/news/detail/20210108180736.html