今後活発化する都市再開発!造園需要が高まるエリアはどこ?

造園業の仕事は都市生活やまちづくりと密接な関わりがあります。

たとえば造園業で創り出す公園や緑地は、都市生活において快適な空間を実現するために欠かせないものです。

また公園や緑地は一度造ったらそれで終わりではありません。定期的なメンテナンスや適切な運営管理が必要です。

このように都市生活やまちづくりと関わりが深い造園業の仕事は、都市の再開発に伴って需要が高まる可能性があるでしょう。

今後、造園需要が高まることが期待される注目のエリアを4つ紹介します。

注目の都市開発エリア①愛知・名古屋

愛知県名古屋市では、2027年以降にリニア中央新幹線の東京・名古屋間が開業が予定されていることから、名古屋駅周辺を中心に新たなまちづくりが進められています。

名古屋市が「名古屋駅周辺のまちづくり構想」の中で基本方針の1つとしているのが、「都心における多彩な魅力をもったまちをつくり、つないでいく」です。

具体的には、名古屋駅近くにある堀川・中川運河を貴重な水辺として活かしたり、道路や公園といった公共空間だけではなく、民有地でも「見える緑」を増やしたりすることを目標にしています。

またこの構想の中には、栄地区、名古屋城など近隣エリアとの連携を強化することも盛り込まれています。

そんな名古屋市で今注目を集めているのが、2024年4月に栄の新たなランドマークとして誕生した「中日ビル」です。

屋上には緑豊かな栄地区を一望できるウッドデッキや芝生広場が配置されています。壁面に植えられた四季折々の姿を楽しめる草木は、栄の空に美しい緑化空間を演出してくれるでしょう。

このほかにも「名駅三交ビル」や「名古屋シミズ富国生命ビル」が2024年4月に竣工しています。名古屋市は今後も注目すべき都市開発エリアと言えるでしょう。

注目の都市開発エリア②東京・赤坂

東京都の赤坂エリアは大使館や領事館といった在外公館が多いことや、大名屋敷跡や武家屋敷などの名所・旧跡が点在していることから、訪日外国人が多く訪れる国際色豊かな街です。

また赤坂・虎ノ門エリアは国際的なビジネス拠点としても注目を集めています。

そんな国際色豊かな赤坂では、2024年に「赤坂グリーンクロス」と「東京ワールドゲート赤坂」が誕生する予定です。

低層階は商業施設、中高層階はオフィスエリアの複合施設で、1階のエントランスには緑豊かなオープンスペースが設けられているのが特徴です。

東京ワールドゲート赤坂はオフィスやホテルに加えて、店舗やクリニック、歴史文化施設も兼ね備えています。

ビルの建設に併せて周辺環境の整備も行われていて、延べ約5000平方メートルにわたるオープンスペースが確保される予定です。

このほかにも赤坂エリアでは赤坂2・六丁目地区開発計画や三会堂ビルの建て替え、地上26階・地下2階のホテルと事務所の複合ビルを建築する元赤坂1丁目計画などが進行中です。

東京・赤坂は、今後もさまざまな都市開発が進められていくエリアでしょう。

注目の都市開発エリア③大阪・梅田

JR大阪駅と阪急梅田駅に隣接する梅田貨物駅の跡地では現在、産学官連携による「うめきたプロジェクト」が進行中です。

計画は先行して開発されたグランフロント大阪と、2024年9月に先行「まちびらき」が予定されているグラングリーン大阪に分けられています。

グランフロント大阪内には「水都大阪」をイメージしたうめきた広場、イチョウやケヤキ並木道、屋上庭園など、さまざまな種類の「みどり」が点在しています。

グラングリーン大阪は地区全体のおよそ半分の緑地が確保される「みどり」に重点を置いた計画です。

これはうめきたプロジェクトが「みどり」が引力となって人を集めさまざまな活動が生まれる、という「みどりとイノベーションの融合」を計画のコンセプトにしているためでしょう。

公園に盛り土をして立体感や奥行きを演出したり、建物もランドスケープの一部として捉えて配置を工夫したりするなど、ランドスケープデザインにもこだわっています。

全てが完成するのは2027年の予定です。大阪・梅田は「みどり」に携わる造園業にとっても完成が楽しみなエリアと言えるでしょう。

注目の都市開発エリア③東京・新宿

JR新宿駅の東西エリアでは、「新宿グランドターミナル構想」に基づく大規模な再開発事業が進められています。

このエリアは交通の利便性が良い、、都内最大級の商業地である、日本のビジネスを牽引する超高層ビル街、国内外の観光客が集まる場所、といった特徴があります。

一方で多くの建物が老朽化していることや、まち同士のつながりが弱く移動しにくいこと、新宿中央公園や新宿御苑などの緑地空間との関わりが低いことなどが課題でした。

そこで世界一のターミナルにふさわしい機能の充実と強化や、駅とまち、まちとまちの回遊性向上などを目標に再整備が進められています。

計画では、JR新宿駅を中心に新宿中央公園と新宿御苑をつなぐ「東西骨格軸」としてのデッキを線路上空に新設する予定です。

また新宿中央公園と新宿御苑の間の地上、デッキ、壁面、屋上などさまざまな場所に「みどり」を設けて、2つの緑地の結びつきを強化します。

このほかにも、各種商業複合施設の建て替え、広場、通路の建設なども予定されています。

一連の整備事業は2046年頃の完了予定です。

東京・新宿エリアは今後も長期間にわたって都市開発が行われるエリアと言えるでしょう。

まとめ

都市生活やまちづくりと関係が深い造園業の仕事は、都市再開発に伴い需要が高まる可能性があるでしょう。

リニア中央新幹線の開業を控えた愛知・名古屋や国際的なビジネス拠点として注目を集める東京・赤坂では、さまざまな複合施設が竣工したり計画されたりしています。

大阪・梅田では産学官連携による「うめきたプロジェクト」が、東京・新宿では「新宿グランドターミナルの一体的な再編」が進行中です。

再開発やまちづくりの手法もさまざまなので、気になるエリアがあればぜひ詳細をチェックしてみてください。