女性でも造園業界、エクステリア業界で活躍できる!自分の特技を造園業で活かそう

造園業で女性は活躍できるのか

男性が従事するイメージがあった職種でも、時代の変化と共に性別の垣根は取り払われつつあります。

造園業も男性が従事するイメージが根強い職種の一つだと言えるでしょう。しかし、近年では造園業で活躍する女性は増加傾向にあります。

実際に、造園に関係する国家資格「造園技能士」の取得者を性別に見ると、平成18年に造園技能士に合格した女性は合格者全体の9.05%しかいなかったのに対し、平成28年には15.95%まで上昇しています。

一般的に造園業は体力勝負で女性には大変な仕事と思われがちですが、造園業にも色々な職種があり、従事者全員が同じ仕事をするわけではありません。

造園業の職種には施工管理、デザイナーやプランナー、職人、CADオペ、営業、事務などがあります。

女性だから営業所内でできる仕事にだけ従事するわけではなく、個人の希望や適性などに応じて男性と同様に現場に出て力作業をこなす女性もいます。

造園業といっても職種は多いので女性であっても適性に応じた職種に就いて能力を発揮することは十分可能です。

造園業の仕事内容

造園業の仕事は主に現場で働く職種、営業所内で働く職種の他、現場と営業所のどちらも仕事場になる職種があります。

現場で活躍する造園業の職種の一つが施工管理です。造園業は工事も手掛けますが、施工管理は工事計画を立てることからはじまり、工程管理、原程価管理、品質管理、安全管理など複数の仕事をこなします。職人らへの指示出しも行います。

一般的に造園業でイメージされる職人と呼ばれる技能労働者も現場に出て働く職種です。剪定や移植など植物に関わる仕事だけでなく、レンガや石などの施工にも携わります。時には高所で作業したり、重たい物を持ち運びしたりするなど体力勝負の重労働をこなします。

現場と営業所のどちらも仕事場になる職種がデザイナーやプランナーです。近年はエクステリアプランナーやガーデンデザイナーなどの民間資格を取得する人も少なくありません。

デザイナーやプランナーは顧客との打ち合わせで要望を聞き、下見をしたうえで設計に取り掛かり、見積書作成などもします。現場管理まで担当し、作業着を着て現場で仕事をする場合もあります。

企業によっては営業担当者が打ち合わせのための顧客訪問をしたり、企業内で作成された図面や見積書を顧客に説明して受注に結びつけたりする仕事をこなしています。デザイナー兼営業担当として働く場合も珍しくありません。

営業所内で働く職種にはCADオペや事務があります。CADとはコンピュータを用いて設計ができる設計支援システムです。CADを使ってデザイナーやプランナーの作成した図面を仕上げるのがCADオペレーターです。基本的にパソコン作業が中心で、CADオペの実務経験は転職の際などに有利だといえるでしょう。

事務はどの企業にもある職種で、造園業でも欠かせません。電話応対や来客対応、書類整理、請求書や入札、契約書類の作成、データ入力などの仕事に携わります。

特技を活かせば重宝される人材になる

造園業に留まらず、色々な職種で女性ならではの良さが注目されています。

女性ならではの良さとはマルチタスクが得意、細かい計算や全体を見ながら細かいチェックができる、危機回避能力が高い、コミュニケーション能力が優れているなどです。

例えば、造園業において、工程管理、原程価管理、品質管理、安全管理など複数の仕事を同時にこなす施工管理はマルチタスク力が問われます。更に、複数の仕事を同時に、且つ正確にこなすには細かいチェックができる能力、安全に工程を進めるためには危機回避能力も必要でしょう。

また、女性ならではの物柔らかさや繊細さなどは顧客対応や他業種とのやりとりの際などにも発揮されます。職人は無口なイメージを抱かれがちですが、コミュニケーション能力の高い女性が顧客に挨拶したり、営業したりすることで顧客の造園業に対する印象が変わってきます。

他業種とのやりとりに関しても、女性ならではの人的ネットワークを活かすことで男性が担当するよりもスムーズに仕事が進むことを体感している企業もあります。その他、男性が多かった造園業における女性の存在は、企業内の人間関係を円滑にしたり、現場の雰囲気を変えたりする効果もあります。

もちろん、女性であっても個人によって得意とする分野が異なるため、自分の得意分野を見極めることが大切です。

デザインが好きな女性なら、女性ならではの目線でデザインを作成する職種に就けば活躍が期待できるでしょう。造園業でも特技を活かせる業種に就けば女性であっても重宝される人材になります。

政府をはじめ社会全体が女性活躍推進に取り組み始めており、女性にとっての労働環境も良くなっています。造園業に関して、職種によって向き不向きはあるものの、どの職種であっても女性でも活躍できます。実際に造園業で活躍している女性は多くいますし、今後ますます女性の活躍が期待されるでしょう。