施工管理技士としてキャリアアップしていきたい!キャリアアップするためにはどうしたら良い?

高卒や未経験からスタートする場合

施工管理技士は、造園業や土木、建設業などの工事現場において仕事をする際に必要となる資格です。

造園業や土木、建設業ではとても重宝される資格です。企業によっては学歴不問で未経験者を採用し、資格取得支援をしてくれる場合もあり、従業員は働きながらスキルアップを図ることも可能でしょう。

2級施工管理技士の資格を取得する
施工管理技士の資格は1級と2級があり、各級で第一次検定と第二次検定があります。それぞれ受検資格に学歴や所有資格に応じた実務経験年数の規定が設けられているため、高卒や未経験の人がキャリアアップする道筋としては、まず難易度の低い2級第一次検定から挑戦するのが現実的です。

2級第一次検定は17歳以上なら誰でも受検でき、合格することで技士補を名乗れます。2級の第二次検定からは実務経験が求められ、例えば高卒の指定学科卒の場合は3年以上の実務経験が必要になります。2級の第二次検定に合格すると2級施工管理技士を名乗れ、主任技術者になれます。

2級を取得していた方が1級取得までの近道になる
高卒で未経験からスタートする人の場合、計画的に2級施工管理技士の資格を取得できれば、大卒の人とほとんど同じタイミングで1級取得が叶います。

高卒の人が2級を取得せず、施工管理技士1級の受検資格を得る場合、必要となる実務経験は指定学科を卒業した人ならば10年、指定学科以外を卒業した人なら11年6ヶ月以上と規定されています。

一方、高卒の人が2級から受検すると、実務経験が多く必要となる指定学科以外を卒業した人でも4年6ヶ月以上の実務経験で2級第二次検定の受検資格を得られます。

2級第二次検定に合格した場合、2級合格者の受検資格で、実務経験を問われずに1級の第一次検定を受検できるため、2級取得後すぐに1級の第一次検定を受検することも可能です。

1級第二次検定の受検資格を得るには、実務経験を短縮できる条件を満たさない限り、原則的に2級合格後に5年以上の実務経験を積まなければなりませんが、結果的には2級を取得していた方が1級取得までの時間が早くなるといえるでしょう。

2級を取得している場合は1級を取得して監理技術者に

すでに2級施工管理技士の資格を取得して活躍している人は、さらなるキャリアアップとして1級施工管理技士を取得するとよいでしょう。

1級を取得することで、主任技術者だけでなく、監理技術者になれます。

2級施工管理技士でもなれる主任技術者は、小規模な工事にしか携われませんが、監理技術者は外注総額4,000万円以上(建築一式の場合は6,000万円以上)の工事に監理技術者として携われ、施工計画の作成や管理業務、事務処理など様々な仕事を担えるようになります。

主任技術者も担う仕事の責任は重いですが、監理技術者はさらに責任ある仕事を任される分、やりがいも大きくなるでしょう。

大卒の場合は2級を取得するよりも実務経験を積んで1級を取得する方が近道の場合も

大卒の人が施工管理技士としてキャリアアップする場合、2級から挑戦するよりも実務経験を積んで1級を取得する方が早い場合があります。

施工管理技士の受検資格に必要な実務経験が最短で設けられているのは、大学の指定学科を卒業した場合です。大学の指定学科以外を卒業した場合でも、短大卒や高卒の人より必要とされる実務経験年数は短いです。

大卒の人が2級第一次検定と第二次検定を同時に受検する場合、大学の指定学科を卒業した人は1年以上、指定学科以外を卒業した人は1年6ヶ月以上の実務経験が求められます。

大卒の人が2級を取得せず、1級から受検する場合、大学の指定学科を卒業した人は3年以上、指定学科以外を卒業した人は4年6ヶ月以上の実務経験が必要です。

一見、2級から受検した方が1級施工管理技士資格を取得する近道のように見えるかもしれません。

しかし、2級から受検した場合、2級第二次検定の合格後にすぐ1級の第一次検定を受検できますが、1級の第二次検定の受検資格を得るには指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験がある場合などを除き、原則5年以上の実務経験が必要となります。

早期のキャリアアップを望む人は2級を取得せず、実務経験を積んで1級を取得する方が近道だといえるでしょう。

まとめ

施工管理技士としてキャリアアップするには、施工管理技士1級の取得が望ましいです。自分の学歴や保有資格に応じて、最適なキャリアアップの方法を判断しましょう。

施工管理技士1級の取得は簡単ではありませんが、資格があることでできる仕事が増え、仕事のやりがいは大きくなるはずです。

また、造園業とは直接関係ありませんが、施工管理技士1級を取得すると、労働安全コンサルタントや社会保険労務士の受検資格を得られます。

労働安全コンサルタントや社会保険労務士の資格は難易度が高いことで知られており、本当に自分のキャリアに必要だと感じた場合に挑戦すると良いかもしれません。

施工管理技士1級からさらなるキャリアアップを目指す人は、高圧ガス製造保安責任者などの資格もあります。高圧ガス製造保安責任者の資格は様々な種類があり、資格取得の難易度も異なるため、自分の業務に関連のある種類があれば、勉強して資格を取得しておくと仕事をする上で役に立つことがあるでしょう。