手に職がつく仕事とは?ジャンル別に紹介!

ある特定の仕事に関して、専門的な技術を身につけていたり、資格や免許をもっていたりすることを「手に職をつける」と言います。

自分自身がもつスキルを活かして働くことができると、安定した収入が得られたり、スキルアップして収入増を狙えたりするでしょう。

専門的なスキルを身につけた人たちは、さまざまなジャンルで活躍しています。そこで本記事ではジャンルごとに、手に職がついた仕事を紹介します。

WEB系

インターネット上で閲覧できるさまざまな情報のシステム構築やサービスの提供、アプリケーション開発などに携わる仕事が、WEB系の仕事です。

代表的な職種には、システム開発を行うシステムエンジニア、プログラミング言語を用いてソフトウェアやシステムを構築するプログラマーなどがあります。

またWEBサイトやインターネット上で商品を販売するECサイト、ITシステムやアプリケーションの設計、開発、運用、保守と総合的に担当する、WEBエンジニアもまた、手に職がつくWEB系の仕事です。

WEBエンジニアは、デザイン以外の開発全般に携わるため、プログラミングやデータベースに関する知識など、さまざまな専門的なスキルが求められます。

幅広い分野の企業でWEBサービスやアプリケーション開発の需要が高まる中、専門的で幅広い知識や技術をもつWEBエンジニアが活躍する機会も増加していくでしょう。

このほかWEBデザイナーやイラストレーターなども、自分のスキルとセンスを活かして働ける仕事です。

金融系

暮らしの中のさまざまな場面で必要になるお金について、相談にのってくれたり、手続きを代行してくれたりするのが、金融系の仕事です。

お金に関する事柄は身近なことでありながらも複雑な法律が関係し、さまざまな商品・サービスがあります。

個人では対応しきれない場合も多いため、専門的な知識をもって手助けできる職業が必要なのです。

株式や保険、ローンなどの、さまざまな金融商品に関する深い知識を持ち、資産運用や生活設計、貯蓄計画などについて総合的に企画設計してくれる、ファイナンシャルプランナーはその代表的な仕事でしょう。

複雑な税制を熟知し、納税者の代わりに税額の計算や申告書の作成をしたり、税金にかかわる相談に応じたりする税理士もまた金融系の専門職です。

税理士として働くためには、弁護士や公認会計士の資格をもっているか、税理士試験に合格した上で実務経験を積むことが必要です。

建設系

建物やさまざまな建造物の設計、施工、維持管理を行うのが建設系の仕事です。

資格が必要だったり、専門的な技能が求められたりする建設系の仕事もまた、手に職をつけることができます。

その中でも建物の設計、工事管理に携わる技術者である建築士や、工事の施工管理を担当する施工管理職などが、その代表的な仕事でしょう。

建築士は主に建物の構造、設備、内外装、工事方法などを決定し、それを設計図や仕様書にまとめる仕事をしています。

また計画通りに工事が進んでいるのか確認することも建築士の仕事です。

施工管理職は工事全体が計画通りに進むよう、工程や品質、原価を管理します。現場で働く人たちの安全に留意するのも、施工管理職の重要な仕事です。

建築士や施工管理職の仕事には、建築士や建築施工管理技士、土木施工管理技士といった関連資格があります。

資格がなくても働くことはできますが、業務内容によって必須の資格です。

資格をもっていることは、手に職があることの証明にもなるので、取得しておくとよいでしょう。

職人系

自ら手を動かし、技術を活かして製品や商品をつくる職人もまた、手に職をつけることができる仕事です。

職人系の仕事には工業、食品、工芸、建設など、さまざまな分野がありますが、その中の1つに造園業で活躍する庭師や造園工と呼ばれる職人がいます。

造園業における職人は庭の設計、施工をするほか、その維持管理を行うのが主な仕事です。

「庭づくり」というと個人住宅の庭や寺社仏閣の庭などが思い浮かびますが、商業施設の緑化、公園、緑地なども、造園業の職人が担当しています。

ほかの職人と大きく異なるのが、樹木や草花といった植物を扱う点でしょう。

植物は生長します。枝がどのように伸びるのか、これから先のことを考えて植えたり、手入れをしたりしなければなりません。

美しい庭をつくるためには、職人自身のセンスも問われるでしょう。地域ごとに異なる気象条件や土壌条件に配慮することも必要です。

植物の生態に関する知識や、独自の美しさをつくるための技法など、庭づくりでは伝統的な技法が多く伝えられていますが、庭づくりに携わる職人は、これを熟知しています。

庭づくりは、高度で専門的な技能をもつ職人に支えられているとも言えるでしょう。

まとめ

ある仕事について専門的な技能を習得していたり、資格をもっていたりすることを「手に職がある」と言います。

手に職がある人は、プログラマーやシステムエンジニアなどのWEB系、ファイナンシャルプランナー、税理士の金融系、建築士や施工管理技士などの建設系など、さまざまな分野で活躍しています。

自らの技術を活かして手作業でものづくりをする職人もまた、手に職がつく仕事です。

その中の1つに、庭師や造園工と呼ばれる庭づくりに携わる職人もいます。

庭づくりの職人は、伝統的な技法と専門的な知識をもち、庭や公園などの設計、施工、維持管理を行っています。