9月から10月は要注意!造園業は蜂の巣撤去業もできる?

蜂の巣ができる時期と蜂の行動が活性化する時期は?

日本には、4000種類以上の蜂が生息しているといわれています。

蜂の中には、毒針を持たず、刺さない種類も存在します。一方、人を攻撃する危険な蜂もいるので、蜂に遭遇した人は注意が必要です。注意すべき危ない蜂として、スズメバチやアシナガバチなどが挙げられます。

蜂の巣ができる時期
蜂が巣を作る時期は、ある程度決まっているため、蜂の巣作りを予防したい人は対策がしやすいでしょう。

スズメバチやアシナガバチの巣作りは、春頃から始まります。4月から5月にかけては、女王蜂が単独で巣作りするため、駆除がしやすい時期です。

しかし、6月頃には、働き蜂が巣作りに加わることで攻撃性が増すので、駆除の際に刺される危険性が高まるでしょう。

蜂の行動が活性化する時期
蜂は、種類によって行動が活発化する時期は異なります。

スズメバチの場合、春から秋にかけて活動し、寒い時期は冬眠しています。特に、スズメバチの行動が活性化するのは、繁殖期にあたる7月頃から10月頃までです。夏以降の大きくなった巣には、たくさんの蜂が存在し、攻撃性もかなり高くなっています。

アシナガバチも、スズメバチよりは活動期間が短いものの、夏頃に行動が活発化します。一方、ミツバチは一年中活動し、行動が活発になるのは越冬前や越冬直後です。

造園業も蜂の巣を駆除することはある?

日常生活において、蜂の巣を見つけた人は、時期や巣の大きさによってはスプレーを使って自力で駆除できるかもしれませんが、無理は禁物です。

自力で巣を駆除するのは危ないと判断した場合、蜂の巣駆除を手掛ける会社を探し、依頼するようにしましょう。また、地域によっては、役所が条件付きで対応してくれたり、相談にのってくれたりします。

蜂の巣駆除を手掛ける会社は多くあり、造園業にも蜂の巣駆除を請け負っている企業があります。

蜂の巣駆除に対応してくれる造園業
インターネットで検索してみると、蜂の巣駆除のサービスを提供する造園企業は見つかるはずです。

蜂の巣駆除の相場は、企業によっても異なりますが、最低1万円を想定しておくと良いでしょう。また、蜂の種類、巣の場所や大きさ、数など、様々な要素によって値段は変動します。特に、蜂の危険度が高く、巣駆除の難易度が高い状況なら、価格は高額になるでしょう。

蜂の巣駆除には対応していない造園企業もある
すべての造園企業が蜂の巣駆除に対応しているわけではありません。蜂の巣駆除を専門とする企業にお金を使ったり、蜂に怯えたりしなくて良いように、顧客に対し、蜂が巣を作る前に剪定を提案する造園企業もあります。

また、職人が庭での作業中に蜂の巣を見つけた場合、蜂の巣駆除専門の会社に連絡し、処理をしてもらう場合も見られます。

造園業に従事する人で、蜂に刺されたことのある人は珍しくありません。蜂に刺され、命の危険を感じたことのある人も少なくなく、造園業の労働者は、誰よりも蜂の危険性を認識しているといえるでしょう。

蜂の巣駆除と名乗るのに資格は必要?

現在の日本では、蜂の巣駆除を名乗るために資格の取得は必要ありません。誰でも蜂の巣駆除を仕事にできます。

蜂の巣駆除を手掛ける会社はたくさんありますが、サービス内容や価格はピンキリです。

蜂についての知識がなく、巣駆除のノウハウも確立されていない会社に依頼してしまうと、戻り蜂対策ができていないことで蜂が戻ってきてしまうこともあります。

また、過去には、蜂の巣駆除を手掛ける企業を信頼して任せた依頼者の自宅が、作業員の不手際によって炎上消失してしまう事故もありました。

一度で確実に蜂の巣駆除をするために、優良企業を選びたいところですが、一般の人にとっては、どの企業が信用できるか判別が難しいでしょう。しかし、優良企業を判断する材料はあります。

防除作業監督者
蜂の巣駆除を謳う企業の中には、防除作業監督者の資格をアピールしている企業があります。

防除作業監督者とは、ねずみや昆虫などの防除作業の監督者として求められる知識や技術を修得した人が取得できる国家資格です。

防除作業監督者の資格は、講習会を受講すれば取得できますが、受講資格として実務経験も求められているため、誰でも資格を取得できるわけではありません。

日本ペストコントロール協会の会員
全国に、日本ペストコントロール協会の会員になっている企業があります。

日本ペストコントロール協会とは、有害とされる生物を人の生活に害を及ぼさない水準に制御できる技術を持つ企業が入会している協会です。

日本ペストコントロール協会の認証を受けたペストコントロール技術者の資格を持つ人材がいる企業なら、誰もが安心して蜂の巣駆除を任せられるでしょう。

まとめ
蜂に刺されたことが原因の死亡事故もあるので、素人は迂闊に蜂の巣に手を出すべきではありません。危険な蜂の巣駆除は、専門企業や蜂の巣駆除を手掛ける造園企業などに任せるのが安全です。

蜂の巣駆除に対応してくれる企業にも善し悪しがあるため、依頼者は、役所が紹介してくれる企業や日本ペストコントロール協会の会員企業などを選ぶと良いでしょう。