植物と関われる仕事とは?庭師やエクステリアデザイナーなど

草花や樹木などの植物に興味があったり、育てるのが好きだったりすると、植物に関わる仕事をしたいと考えることもあるでしょう。

植物と関係する仕事にはたくさんの種類があり、その関わり方もさまざまです。

そこで本記事では植物と関わることができる仕事の中から、庭師、エクステリアデザイナー、フローリスト、テーマパークの植物スタッフ、グリーンアドバイザー、造園設計者の6つを紹介します。

庭師

庭師の一般的な仕事は、新しく庭を造ったり、手入れをして庭を維持管理したりすることです。

個人住宅の庭、商業施設、公共施設、公園、街路樹、観光地など、庭師はさまざまな場所で活躍しています。

庭造りでは顧客の要望を聞き、その場所の条件を考慮しながらデザインを決定、実際に現場で土を掘ったり植物や石などを配置したりして、工事をします。

完成した庭を美しく健康的な状態を保つためには、維持管理の工程も重要です。

剪定や病害虫防除のための薬剤散布、肥料散布などを定期的に行います。

植物と関わりが深い庭師として働くためには、やはり植物に関する専門的な知識が欠かせません。庭師は植物と関わる仕事の代表的なものと言えるでしょう。

なお庭師についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

庭師になるには資格が必要?植木屋や造園会社との違いも解説

エクステリアデザイナー

エクステリアとは、建物の外周り空間を意味する言葉です。

駐車場、アプローチ、門、塀、花壇、庭など、全てエクステリアに含まれます。

このエクステリアの設計や施工管理を担当するのが、エクステリアデザイナーです。

顧客の要望をもとに、機能性や独自のアイデアをプラスして設計します。顧客が満足する提案をするためには、デザインセンスも欠かせないでしょう。

また心地よい癒やしのエクステリア空間をつくるためには、植物も必要です。

エクステリアデザイナーは、植物を含めたさまざまな材料を使って、建物の屋外空間をより魅力的にする仕事とも言えるでしょう。

エクステリアデザイナーについては以下の記事でも詳しく解説しています。

造園業のエクステリアデザイナーとしての働き方!役立つ資格とスキルを紹介

フローリスト

フローリストとは、一般的に花屋さんのことを指します。

ですが、結婚式やパーティー会場などで花を飾って空間演出をするフラワーコーディネーターや、ディスプレイやプレゼント用に生花を使って装飾作品をつくるフラワーデザイナーなども含めて、「フローリスト」と呼ぶこともあります。

フローリストは植物の中でもとくに「花」に特化した仕事と言えるでしょう。

フローリストの仕事は主に、花束、ブーケ、アレンジメントのデザインと作成、店舗に所属している場合は接客や販売などです。ときにはイベントの装飾も担当します。

また花材の在庫管理や仕入れ、手入れも大切な仕事です。

フローリストとして働くためには、花や植物の知識に加えて、アレンジメントやブーケ制作のスキルも求められます。

テーマパークの植物スタッフ

テーマパークに行くと、どんな季節でも美しい植物で彩られているのに気がつくでしょう。

広いテーマパーク内が、常に美しい花々が咲き乱れるみどり豊かな空間になるよう、植栽計画を立てて維持管理をするのが、テーマパークの植物スタッフです。

この仕事は、専門の子会社が担当している場合と、テーマパークに直接所属しているスタッフが行う場合が多いでしょう。

具体的な仕事は、植物の植え替え、水やり、病害虫の駆除、剪定、刈り込み、草刈りといった、日々の手入れです。また季節のイベントに応じた装飾業務もあります。

テーマパークではその世界観を保つことが重要です。

訪れた人がその世界を心から楽しめるよう、植栽のメンテナンスを通じて世界観を支えているのが、テーマパークの植物スタッフなのです。

グリーンアドバイザーは、公益社団法人日本家庭園芸普及協会が認定する民間資格です。

資格所有者は、種苗会社、園芸関連会社、ホームセンター、園芸店などで働いている場合が多いでしょう。

所属する会社によって仕事はさまざまですが、園芸・ガーデニングの魅力や楽しさを伝えるために、園芸相談員として活躍していたり、園芸セミナーの講師を担当していたりしています。

園芸店やホームセンターでは、植物の育て方に関する正しい知識を活かして接客・販売を行っています。

植物の育て方やガーデニングの楽しみ方のプロフェッショナルであるグリーンアドバイザーの仕事は、植物と深い関わりがあります。

グリーンアドバイザーについては以下の記事でも詳しく解説しています。

造園業への就職に役立てよう。グリーンアドバイザーの資格とは?

造園設計者

造園業における設計とは、造園工事の際のデザイン、構造、材料、費用などを決定し、それを図面や仕様書にまとめることを指します。この作業を専門的に行うのが、造園設計者です。

造園設計が対象とする範囲は広く、個人住宅の庭、公園、公共施設の緑地、屋上などさまざまです。

これらひとつひとつ、案件ごとに、その場所の特性、気象条件、顧客の要望などを考慮して、造園工事の計画を立てます。

安全性や機能性を確保することも大切です。

造園設計の仕事は、植物を使って美しい景観やより快適な都市環境を創り出すことでもあります。

私たちの生活と植物を結びつける役割をもつ造園設計の仕事は、植物と関わりが深い仕事と言えるでしょう。

造園設計者についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

造園設計者の仕事内容とは?5つの事例を紹介

まとめ

植物に関わることができる仕事には、庭造りや植物の維持管理を行う庭師、建物の外周り空間をデザインするエクステリアデザイナー、ブーケ・アレンジメントの制作やイベント会場などで生花を使った装飾をするフローリストなどがあります。

テーマパークで植物の維持管理を担当する植物スタッフ、植物の育て方に関する正しい知識をもち園芸活動の普及に努めるグリーンアドバイザー、造園業で設計を担当する造園設計者なども、植物と深く関わる仕事です。

さまざまな形で植物に関わることができるので、ぜひ自分にあった仕事を探してみてください。