造園業は冬でも日焼けしやすい?
日差しが気になる夏場は日焼け対策を万全に行うのに、冬場はついつい油断をしてしまう…なんて経験はありませんか?
冬場であっても、晴れた日には夏の4割近い紫外線が降り注いでいます。特に造園業界では、正月に向けての門松作りや除雪作業など、冬場でも外仕事が多いので、肌を守るためにも日焼け対策は欠かせません。
そこで今回は、造園業で働く方にむけて冬場の紫外線対策をご紹介します。
業界女子におすすめの日焼け対策グッズは?
剪定や草刈りなどの作業時は、季節を問わず長袖・長ズボンを着て行います。
これは枝葉の中に手を入れたり、草むらでの作業時に枝葉で素肌を傷つけないためです。毛虫に刺されたり植物でかぶれたりするのを防ぐためでもあります。
そのため作業中、腕や足などが日焼けすることは少ないですが、反面、うっかり日焼けしやすいのが手や首、目です。
露出しがちな部分を守る、便利な日焼け対策グッズを紹介します。
ハンドカバー
日焼け止めを塗っていても汗をかくと落ちてしまうため、手はとくに日焼けしやすい部分です。
剪定や植え込み作業中は、基本的に手袋をしたり手甲(てっこう)と呼ばれる保護具をつけたりするため、あまり手や手首が露出することはありませんが、休憩中や打ち合わせ中、移動中など手袋を外しているときにうっかり日焼けしてしまいがちです。
そんなときに便利なのが、ハンドカバー。
ハンドカバーはアームカバーや手袋と違い、テニスやゴルフなどのスポーツをするとき、しっかりグリップを握れるように、手の甲だけを覆う形をしています。
手のひらと指先は出ているので、何かを持っても滑りにくく、スマートフォンやタブレットの操作もしやすいので便利ですよ。
吸水速乾や接触冷感の機能素材で作られているものもあるので、暑い日でも快適に過ごせるでしょう。
インナーヒジャブ
イスラム教徒の女性は肌の露出を少なくするために、「ヒジャブ」というベールで頭や首などを覆っていますが、インナーヒジャブは髪の毛がはみ出さないように、このベールの下に着用するものです。
頭部だけではなく首元までカバーするタイプもあるので、露出しがちな首の日焼け対策にも使えます。
汗を乾かすドライ機能や接触冷感、抗菌防臭といった機能を持つ素材で作られているものを選べば、暑い日でも快適に使用できるでしょう。
ただしヘルメットを着用時にインナーヒジャブを併用したいときには注意が必要です。
公共工事やゼネコンが元請けの現場では、安全対策のため、ヘルメットの下にタオルを巻くことを禁止している場合があります。
ヘルメットは本来、頭部と密着することでしっかり固定されますが、タオルを巻いていると、頭部とヘルメットの間に隙間ができてしまい、落下時や衝突時にヘルメットが外れてしまう可能性があるからです。
ヘルメット用のインナーキャップが市販されていたり、薄手のタオルに変更するよう指導をされたりすることもあるので、薄手のインナーヒジャブであれば問題ないケースもあります。
ヘルメットを着用する現場でインナーヒジャブを使いたいときには、事前に一度上司や現場監督などに確認すると良いでしょう。
UVカット眼鏡
日焼け対策の中で意外と忘れがちなのが、目への対策です。
肌とは違い、目に紫外線を浴びても、目の中にメラニン色素が生成されるわけではありません。
ですが角膜にダメージを受けたり、目から入る紫外線を脳が察知して防御反応で体内にメラニン色素が生成されたりしてしまう場合があるので、しっかりと日焼け対策を行いましょう。
目を紫外線から守るのにおすすめなのが、UVカット眼鏡です。
UVカット眼鏡は、サングラスと違ってレンズに色がついていないタイプもあるので、仕事中でも取り入れやすいアイテムです。
普段から眼鏡をかけている人は、UVカット機能があるレンズを選ぶと良いでしょう。
気をつけたい日焼け対策
紫外線は季節に関係なく降り注いでいます。また晴天時よりは減少するものの、曇りの日でも紫外線の影響は避けられません。
そのため、日焼け対策は1年を通して毎日、天候にとらわれずに行うことが大切です。
日焼け対策でご紹介したハンドカバーやインナーヒジャブなどを着用して肌を露出しないことも有効ですが、UVカット素材で作られていないものは、布を透過して日焼けする可能性があります。うっかり日焼けを防ぐためにも、日焼け止めを塗って対策しましょう。
ただし日焼け止めは汗や皮脂、ハンカチや服でこすれて徐々に落ちてしまうため、効果が持続するのは2時間程度と言われています。
外にいる時間が長い造園業の仕事ではとくに、日焼け止めはこまめに塗り直しましょう。塗り直しにはサッと塗れて携帯しやすい、スプレータイプやシートタイプの日焼け止めがおすすめです。
また日焼けによるトラブルを防ぐためには、その後のケアも大切です。
紫外線の影響を受けると肌は乾燥した状態になるので、しっかり保湿しましょう。このとき肌に赤みや痛みがある場合は、炎症した状態なので先に冷やしてから行います。
また体の外側からのケアだけではなく、肌の調子を整えてくれる、ビタミンA、C、Eなどを積極的に摂取して、内側からもケアすると良いでしょう。
まとめ
外作業が中心の造園業は、季節を問わず日焼けしやすいので、しっかりとした日焼け対策が大切です。
うっかり日焼けしがちな手や首、目を守るために、ハンドカバーやインナーヒジャブ、UVカット眼鏡といった日焼け対策グッズを活用すると良いでしょう。
また紫外線は季節、天候を問わず降り注ぐため、日焼け止めを塗ったり、日焼け後のケアをしたりするなど、毎日しっかり対策していきましょう。