重機の油汚れに強い洗剤は?皮膚に付いた汚れはどう落とす?

油汚れは普通の洗濯では落ちにくい!

造園業で現場作業に従事する労働者は、土や泥でも汚れますし、機械の油が作業服や皮膚に付着することもあるでしょう。

土や泥による汚れの洗濯は一筋縄ではいきませんが、機械を使用する際に作業服につくことのある油汚れの洗濯も容易ではありません。油汚れも、泥汚れや土汚れと同じように、普通の洗濯ではなかなか落ちません。

そのまま汚れた作業服を洗濯機に入れて、何回も洗濯機を回したとしても、油汚れは落ちない上、作業服についた油汚れが洗濯機内にこびりつくことで、他の衣類に臭いがつく場合もあります。

また、油汚れをきちんと洗えていない状態のままにした場合、見た目も汚くなりますし、異臭の原因にもなるので注意が必要です。

重機の油汚れが落ちにくい理由

汚れは水溶性や油溶性、不溶性に分類できますが、油汚れは油溶性なので水には溶けません。

重機の油汚れが落ちにくい理由は、冷水では油が分解されないからです。作業服に付着した油汚れは、通常の洗濯のように洗濯機で洗っても綺麗にはなならないため、油の性質を踏まえて洗濯の方法を工夫しなければなりません。

油汚れは、洗濯機に入れて洗う前に、洗剤などで油を分解すると汚れを落としやすくなります。

重機の油汚れを落とす方法

衣服の油汚れには、機械の油によるものだけでなく、食べ物の油や皮脂油による汚れなどもあります。油汚れの種類によって洗い方や使用に適した洗剤が異なるので、重機の油汚れを落とす場合は、重機の油汚れを落とす方法を実践しましょう。

重機の油汚れを落とす際は、50度から60度くらいの温度のお湯、バケツやたらいなどの容器、作業着用洗剤、ブラシを準備します。

作業服に付着してしまった油汚れの落とし方は、まず、バケツに溜めた50度から60度のお湯に作業着用洗剤を溶かし、汚れを落としたい作業服を1時間から2時間ほどつけます。

油は、40度以上の温度になると溶けだして落ちやすくなります。お湯を準備する際は温度に気をつけましょう。

また、機械油は酸性なので、アルカリ性の洗剤を使用することで汚れを落としやすくなります。ただ、作業服の生地によっては、温度や洗剤などが制限されている場合もあるため、洗う際は作業服の取り扱い表示の確認が必要です。

つけおきして一定の時間が経ち、油汚れが浮いて水が黒く濁ってきたら、ブラシで汚れている部分を擦って洗います。手荒れが気になる人は、ゴム手袋を用いると良いでしょう。ブラシで擦り洗いまで終えた作業服は、通常通りに洗濯機で洗うことで綺麗に仕上がります。

時間が経った機械油の落とし方は?

機械油で汚れた服は普通の洗濯では落ちにくいですが、時間が経った機械油はより落としにくくなります。

汚れてから時間が経つ程、油汚れが固まって衣類の繊維にこびりついて手入れは容易ではありません。

通常の重機の油汚れを落とす方法を実践しても汚れが落ちない場合、個人での手入れは難しいので、プロであるクリーニング店に依頼する方が良いでしょう。

また、自宅での手入れで機械油の臭いを消すのが難しそうな場合も、クリーニング店に任せるのが確実です。

頻繁にクリーニング店を使用すると出費がかさむので、機械油は時間が経たないうちに洗うのが賢明です。

皮膚についた油汚れはどうやって落としたら良い?

作業服に付着した機械油を洗い落とすのも大変ですが、皮膚についた油汚れも落ちにくいです。

普段使用している身体用洗剤で皮膚を洗っても、汚れを綺麗に落としきれません。無理に汚れを洗い落とそうとして強く擦れば、肌が荒れてしまう可能性もあります。

油が皮膚について汚れた場合、効果的なのはクレンジングオイルやメイク落としシートなどの化粧落とし製品です。

クレンジングオイルを使用する場合、乾いた状態の皮膚にクレンジングオイルを馴染ませ、汚れが浮き上がってきたら水で洗い流します。最後に、普段使用している身体用洗剤でしっかり洗うと綺麗になるでしょう。

化粧落とし製品の他にも、工場や現場などで多く使われているピンク石鹸、d-リモネン成分が入った石鹸、身近なものでは砂糖も皮膚についた油汚れを落とすのには効果的です。

まとめ

油汚れは普通に洗濯するだけでは落ちません。造園業で現場作業に従事する労働者は、土汚れや泥汚れ、機械による油汚れなどがつきやすく、さらに家庭では通常通りに洗濯ができないため、困っている人も多いでしょう。

機械油で汚れた作業服は、頑固な汚れでない限りクリーニング店に出す必要はありませんが、家庭で綺麗に洗うためには、通常通り洗濯する前にひと手間加えなければなりません。

手間はかかりますが、家庭でも油にまみれた作業服を十分綺麗に洗いあげられます。

また、皮膚についた汚れに関しても、通常通りに洗っても綺麗にはならないので、皮膚についた油汚れに効果的な製品を使用するようにしましょう。