造園業関連の資格を取得する際、独学で勉強するために参考書や問題集を利用することが多いですが、どの本を利用すべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで本記事では造園の中でも主要資格である造園技能士、造園施工管理技士、土木施工管理技士の3つの資格取得におすすめの参考書、問題集を紹介します。
造園技能士資格取得でおすすめの本
造園技能士の資格試験である技能検定には、1級、2級、3級があります。
3級は主に、専門高校や職業訓練校などで学ぶ学生・訓練生の、技能を修得する意欲を高めることなどを目的とした試験で、学校で学びながら受検することが多いため、ここでは1、2級向けの本を紹介します。
検定は造園工事の施工方法、使用する材料、関連法規などについて、正誤法と択一式問題が出題される学科試験と、指定された区画内に小規模な庭園を製作する「製作等作業試験」、樹木の枝葉の一部分を見て樹種名を判定する「判断等試験」が行われる実技試験に分かれています。
造園実技の基本: 1,2級造園技能検定対策
造園技能検定の実技試験の中でもとくに、製作等作業試験向けにまとめられた本です。
図面の読み取り方、仕様の解釈、材料や工具、施工方法などが詳しく解説されています。
作業試験の傾向、試験時間の詳細、採点のポイントなども載っているので、課題に取り組む際に気をつけなければならないことも事前にチェックできるでしょう。
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葉っぱでわかる造園樹木図鑑 造園技能検定に出題される170樹種を掲載
実技試験の中でも、判断等試験向けの樹木図鑑です。
判断等試験では、葉の付いた30cmほどの枝を見て、樹種名を解答します。
この図鑑では試験で出される枝と葉の写真が中心に掲載されており、特徴、判別のポイントがわかりやすくまとめられています。
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新版 技能検定学科試験問題解説集 NO.13 造園
技能検定を実施している、中央職業能力開発協会が監修している問題解説集です。
「学科問題集」というタイトルですが、直近の2、3年で出題された学科試験問題と実技試験問題が掲載されています。
学科試験問題については、詳しい解答説明もされているため、参考書としての利用も可能です。
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造園施工管理技士資格取得でおすすめの本
造園施工管理技士は、造園施工管理技術検定合格者に与えられる称号です。
試験はマークシート方式の択一問題が出題される第1次検定と、記述式の筆記試験が行われる第2次検定に分かれています。
また造園施工管理技士の資格は、1級、2級の2種類があります。
下記でご紹介している本はどれも2級向けのものですが、1級向けの同種の本も販売されています。
2級造園施工管理技士○×式一問一答問題集
2級造園施工技術検定で出題されるさまざまな分野の問題が、一問一答式で150問、解答と簡単な解説付きで掲載されています。
ある程度勉強したあとに知識を確認したり、検定前に見直したりする際におすすめです。
なお、Kindle版のみの取り扱いのためご注意ください。
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ミヤケン先生の合格講義 2級造園施工管理技士
過去問の分析結果をもとに科目構成をしているのが特徴です。
科目ごとの詳しい解説に加えて、出題傾向や出題パターン、演習問題も掲載されています。
また記述式問題の例文や、専門記述の書き方、解説なども掲載されているので、第2次検定の対策としても利用できます。
造園施工管理技術検定の内容を網羅できる、基本の1冊と言えるでしょう。
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読むだけセコカン!読むだけで受かる2級造園施工管理技士 2次検定(記述式)過去問徹底解析・最新版
造園施工管理技術検定の第2次検定は1級、2級とも見直しが行われ、令和6年度から自身の経験に基づいて解答する「経験記述」の問題が取りやめになりました。
この本は、その改定された第2次検定の試験内容に対応している、最新版の参考書です。
過去10年分の問題を分析し、頻出事項についてポイントを絞って解説しています。
すきま時間や仕事のあとなど、短時間でも取り組みやすい内容なので、働きながら受検する人にもおすすめです。
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土木施工管理技士資格取得におすすめの本
土木施工管理技士は建設業法に基づいて実施される、土木施工管理技術検定合格者に与えられる資格です。
造園施工管理技術検定と同じく、1級、2級の2等級制で、それぞれ択一式問題の第1次検定と、記述式問題の第2次検定で構成されています。
紹介する本は全て、1級用も販売されています。
2級土木施工管理技士 過去問コンプリート 2024年版: 最新過去問11回分を完全収録
令和5年度から過去6年分の第1次検定(学科試験)及び第2次検定(実地試験)の過去問題が全て、掲載されています。
詳しい解説も一緒に載っているため、参考書としても活用できます。
また出題傾向を解析してまとめたものも掲載されているので、出題頻度の高い分野を重点的に勉強することも可能です。
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ミヤケン先生の合格講義 2級土木施工管理技士 第一次・第二次検定
第1次検定、第2次検定の両方に対応している受検参考書です。
幅広い分野の問題に対して、豊富な図やテキストを使用して細やかに解説されているのが特徴です。
過去問をベースにした演習問題も多数掲載されており、過去問の解答に対しても丁寧な解説がついています。
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建築土木教科書 2級土木施工管理技士[第一次検定]出るとこだけ!
最新の出題傾向から、第1次検定で頻出する問題をコンパクトにまとめた本です。
項目ごとに、要点と解説、例題が掲載されていて、必要な部分には図や表を使った解説も付いています。
試験勉強前の要点整理や、検定直前の見直しなどにおすすめです。
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まとめ
造園技能士、造園施工管理技士、土木施工管理技士の資格はどれも、簡単に取得できる資格ではありませんが、自分に合った勉強方法でしっかりと知識や技術を身につければ、合格可能です。
ご紹介した本の中から自分にぴったりのものを見つけて、資格取得にチャレンジしてみてください。