趣味の園芸(ガーデニング)が活かせる仕事4選!造園技能士やグリーンアドバイザーなど

植物を育てるのが好きだったり、庭づくりを趣味にしていたりすると、身につけたスキルを活かして働いてみたいと考えることもあるでしょう。

そこで本記事では、趣味の園芸活動を活かして習得できる資格やその仕事内容について紹介します。

趣味の園芸(ガーデニング)が活かせる仕事4選!

今まで趣味として楽しんできた園芸活動で培った経験を活かせる資格や仕事の中から、本章では造園技能士、エクステリアデザイナー、ランドスケープアーキテクト、グリーンアドバイザーの4つを紹介します。

造園技能士
造園技能士は、職業能力開発促進法に基づいて実施される「技能検定」の造園職種で取得できる国家資格です。

1級、2級、3級の3等級があり、難易度や受検資格などが異なります。

造園技能士の仕事は、一般家庭や寺社仏閣、商業施設などの庭づくり、公園、緑地、街並みの計画、それらの維持管理などです。

さまざまな場所で活躍する造園技能士ですが、基本的な作業は変わりません。

その場所に応じて計画・設計をし、それに伴って地面を均す、整地する、縁石・敷石を敷設する、植物を植える、清掃する、などの作業を行います。

また維持管理作業も行い、剪定や刈り込み、草刈りなどが主な内容です。

これらの作業は、ガーデニングでも一般的に行う作業ですが、造園技能士の仕事は、これらの作業をより大きな規模で、プロフェッショナルとして行うこと、とも言えます。

そのため今まで趣味の園芸で培ってきた知識や技術を充分に活かして、働くことができるでしょう。

造園技能士の資格取得については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【2023年最新版】造園技能士とは?難易度や合格率について解説!

エクステリアデザイナー
建物周りの外部空間を「エクステリア」といいますが、エクステリアデザイナーはこの外周り空間をデザインする人のことです。

エクステリアは、門、塀、フェンスなど、さまざまなもので構成されています。また庭や駐車場、道路から玄関までの通路など、さまざま空間もエクステリアに含まれています。

これらをどのように配置するのか、どんな材料を使ってどんな仕上がりのものにするのか、考えて形にするのがエクステリアデザイナーの仕事です。

自分自身のガーデニング経験に基づいた知識があれば、それを活かして利用者や顧客の要望に寄り添った提案ができるでしょう。

エクステリアデザイナーになるために必要な資格はありませんが、関連する資格には「エクステリアプランナー」があります。

エクステリアプランナーは、一般住宅、アパート、マンションなどのエクステリアの設計・工事・施工管理を担当することができる基本的な知識、もしくは専門的な知識と技術を有している者に与えられる資格です。

エクステリアデザイナーになるための方法や仕事内容については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

造園業のエクステリアデザイナーとは?デザイナーになるために必要なことと仕事内容を紹介!

ランドスケープアーキテクト
RLA(登録ランドスケープアーキテクト)資格制度に登録された技術者のことを「ランドスケープアーキテクト(RLA)」と呼びます。

RLAの仕事は公園、広場、観光スポット、商業施設などに景観や風景といった意味を指す「ランドスケープ」をデザインすることです。

デザインする際には、緑、水、土などの自然要素を「命ある素材」として効果的に用いることが求められます。

環境保護・保全の観点から生態系の機能と構造を活かすことや、地域の歴史や文化を取り入れることも重要です。

RLAは、人々の安全、健康、文化、福祉などに配慮し、美しい都市と地域づくりを担う技術者なのです。

RLAになるためには、学歴に応じた、ランドスケープデザインの実務経験が必要です。

また一般的にRLAは、造園会社や官公庁の公園緑地課、建設コンサルタント会社などに所属して仕事をしています。

趣味の園芸で得た知識や技術を活かしてRLAになるためには、これらのランドスケープデザインを業務として行っている会社などで経験を積むと良いでしょう。

RLAの資格概要については、こちらの記事でも詳しくまとめられています。

ランドスケープアーキテクトとはどんな資格?

グリーンアドバイザー
グリーンアドバイザーは、植物に関するさまざまな知識をもち、ガーデニング・園芸活動の楽しさと魅力を伝えることができる人に対して、日本家庭園芸普及協会が認定・登録する資格です。

有資格者は、園芸セミナーの講師、園芸や緑化相談員、園芸店での接客など、幅広い分野で活躍しています。

グリーンアドバイザーになるためには、日本家庭園芸協会が毎年行っている「グリーンアドバイザー認定講習」を受講し、認定試験に合格することが必要です。

年齢、性別、学歴などによる制限はなく、グリーンアドバイザーを目指したい人は誰でも受講・受験できるので、ガーデニングを趣味にしている人にはぴったりの資格でしょう。

講習はインターネット配信で行われていて、植物に関する生理学的基礎知識、種まき・定植方法、植物・園芸の基本、花壇の作り方、園芸デザインなど、園芸・植物に関する基礎的な知識と作業方法などについて学びます。

試験は、全国約300ヵ所あるテストセンターに設置されたコンピューター端末を使用するCBT方法で行われます。

インターネット配信による講習は繰り返し受講することができ、試験は約1ヵ月ある期間の中から好きな日程を選択することが可能なので、時間の制約がある人でも受験しやすいでしょう。

まとめ

造園技能士やエクステリアデザイナー、ランドスケープアーキテクト、グリーンアドバイザーは、趣味の園芸活動やガーデニングを活かして働くことができる代表的な資格や仕事です。

植物を育てることや庭づくりをすることは、これらの仕事の基本的な部分です。趣味の園芸を通じて楽しく働いてください。