街路樹剪定士認定試験に変更あり!変更点をチェックしよう!
街路樹剪定士は、造園業において役に立つ資格の一つです。街路樹剪定士の資格を取得するためには、街路樹剪定士研修会を受講した後、街路樹剪定士認定試験を受験し、合格しなければなりません。
街路樹剪定士の認定については、変更される点もあるため、資格取得を希望する人は最新情報を確認する必要があります。また、街路樹剪定士資格制度関連規定も改定されているので、最新の規定に目を通すと良いでしょう。
変更点①街路樹剪定士認定試験における学科または実技の一方のみ合格の有効期限延長
従来の街路樹剪定士資格制度関連規定によって、今までの街路樹剪定士認定試験においては、学科試験または実技試験の一方のみを不合格になった人に限り、受験年の翌年から3年後までは合格した試験が免除されていました。
しかし、昨今の社会情勢なども踏まえ、2017年度における一方の試験のみの合格者は2022年度まで合格が有効になるなど、有効期限が延長されています。2018年度と2019年度における一方の試験のみの合格者も、合格の有効期限が延長されているので確認しましょう。
変更点②受験資格の変更
法令の改正や経過措置の終了に伴って、2022年1月から街路樹剪定士認定試験の受験資格に変更点が加えられています。今までは、街路樹剪定士研修会を受講する他、造園技能士などの資格条件、所有資格に応じて規定された実務経験の条件を満たす必要がありました。
2022年1月以降は、所有資格や実務経験の条件に変更はありませんが、街路樹剪定士研修会の受講および労働安全衛生法に基づくフルハーネス型墜落制止用器具の特別教育を受講した者が街路樹剪定士認定試験を受験できるようになります。
街路樹剪定士とは?
街路樹剪定士認定試験を受験する前に、街路樹剪定士の仕事内容を知っておく必要があるでしょう。
街路樹剪定士とは、植物によって街の美しい景観を創造したり、維持したりするだけでなく、樹木の健康を守るために必要な知識を持った街路樹の専門家です。
街路樹の景観維持や防災のためにも剪定は欠かせません。しかし、街路樹の剪定は、ただ闇雲に切り落とせば良いわけではなく、樹木の種類毎の特徴を踏まえ、剪定時期や剪定方法などを見極める必要があります。
樹木の成長速度などにも個体差がありますが、街路樹剪定士は、一本一本の樹木を見つつ、全体的に統一感のある美しい街路樹を創出しなければなりません。
また、植物の種類が異なれば、適した土地やかかりやすい病気なども異なるため、植物の特性もしっかり頭に入れ、樹木の健康を維持するよう努めることも、街路樹剪定士の大事な仕事の一つとなっています。
街路樹剪定士は、試験に合格して終わりではありません。街路樹剪定士の資格は、技術力を伸ばすために自己研鑽したり、資格の位置づけを高めたりする目的で、5年毎の更新が義務付けられています。街路樹剪定士は、資格取得後も、技能や知識を高める努力が求められています。
街路樹剪定士認定試験の内容や難易度、合格率を紹介!
街路樹剪定士認定制度は、日本造園建設業協会が1999年に発足させた民間資格です。民間資格ではあるものの、造園業などで就職が有利になるなど評価される資格なので、取得する価値は大いにあります。
街路樹剪定士認定試験の内容
街路樹剪定士認定試験の受験条件として、街路樹剪定士研修会を受講しなければなりません。受講内容は、街路樹に関する基本的事項、剪定、病虫害、安全衛生管理などの各論、剪定のケーススタディなどを盛り込んだ学科研修と、剪定や安全衛生の実技を学ぶ実技研修があります。
街路樹剪定士認定試験においても、学科試験と実技試験があり、学科試験は研修内容から出題されるようになっています。実技試験は、街路樹を剪定する技術力によって合否が判定されます。
街路樹剪定士認定試験の難易度
街路樹剪定士認定試験の難易度は、造園業の経験者にとっては高くないといえるでしょう。
街路樹剪定士認定試験の受験には、規定された資格や実務経験が必要になるため、資格自体は上級者向けといえるものの、造園業に従事している人なら、受験前の研修や業務によって培ってきた経験を活かして合格できる可能性は高いです。
実際に、街路樹剪定士認定試験の難易度が高くないことは、合格率を見てもわかるでしょう。
街路樹剪定士認定試験の合格率
街路樹剪定士認定試験の合格率は、90%程度となっています。街路樹剪定士認定試験の合格率からも、街路樹剪定士認定試験は難しい資格試験ではないといえるでしょう。
まとめ
街路樹剪定士は、造園業で活かせる資格です。環境問題に注目が集まる昨今、街路樹剪定士の需要はこれから益々高まることが予想されます。街路樹剪定士の求人を目にすることもあるでしょう。
街路樹剪定士の資格取得を目指す人は、街路樹剪定士認定試験に関する変更点など、試験に関する最新情報をしっかりと把握して、合格のために対策しましょう。