転職回数が多いことに触れられたら何て答えるのが望ましい?
転職が当たり前の時代になり、転職経験者も増えていますが、日本企業が転職回数の多い人を見る目は未だ厳しいのが現状です。
しかし、転職回数が多い人にも様々な理由があるでしょう。日本では、転職回数が多い人は転職に不利と言われますが、採用される可能性はあります。
転職希望者は面接において、採用担当者から転職回数の多さの理由を聞かれることもあるでしょうが、答え方にコツが必要です。
事実を認め、ポジティブに内容を伝える
転職回数が多い事実は変えられません。転職希望者は、事実を認めつつも、将来に対してポジティブなイメージを持って転職していることを採用担当者に伝えましょう。
転職に至った理由が在籍していた会社に起因するものだったとしても、会社のせいにするなどネガティブな内容は望ましくありません。
転職回数以外に転職に至ったことに関する質問への対策をしよう
面接の際、採用担当者は、転職回数の他にも「なぜ在籍の会社内でジョブチェンジをしなかったのか」、「つまらない仕事をどうこなすのか」など、転職に至ったことに関する質問を転職希望者に投げかける場合があります。
転職希望者は、想定できる質問の対策をしておきましょう。例えば、なぜ在籍の会社内でジョブチェンジをしなかったのかという質問に対しては、家庭の事情や在籍していた企業の経営状況の悪化など、正直に理由を話しても問題ありません。
ただ、人間関係や待遇など、転職先においても発生する可能性がある理由をそのまま話すのは避けましょう。
また、つまらない仕事のこなし方も、転職回数の多い人によく投げかけられる質問ですが、転職希望者は、質問の意図をよく考える必要があります。
採用担当者は、転職希望者の仕事の捉え方や向き合い方を見ています。転職希望者は、つまらなくてもやると答えるのはNGで、つまらなく感じる仕事を楽しくしたり、効率化したりする努力や姿勢を示しましょう。
面接で回答する際は、ネガティブな内容であっても、ポジティブに変換して伝えるのがポイントです。転職の面接で想定される質問は、インターネット上にも対策回答がたくさんあるので、検索して自分なりに対策を立てることができるでしょう。
転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方
転職回数が多い人の場合、履歴書や職務経歴書の書き方に迷うかもしれません。転職回数が多い程、特に職務経歴書の記入量は多くなりがちです。しかし、職務経歴書の書き方にはポイントがあります。
A4用紙1~2枚に収まるように書く
職務経歴書に記入すべきことがどんなに多くても、経歴はA4用紙1枚から2枚程度に収まるように書くのが理想です。
長く文字を連ねた職務経歴書は、採用担当者に最後まで読んでもらえないでしょう。採用担当者が読みやすいように、要点をまとめ、端的に伝えます。
職務経歴書の書き方例の中でも、特に転職回数が多い人用の見本を探し、参考にすると良いでしょう。
転職でステップアップしてきたことなどポジティブな材料をそろえる
多くの人が、転職回数が多い人に対して、我慢できない人などネガティブなイメージを抱きがちです。しかし、転職回数が多い人は、転職した分だけ経験があり、スキルを身に着けてきたと捉えることもできます。
転職希望者は、職務経歴書の中で職歴の変遷を記入し、転職でステップアップしてきたことを具体的に採用担当者に伝えましょう。
転職回数が多いからこそのメリット
転職回数が多い人は、メリットも持ち合わせています。転職回数が多いからこそ得られるメリットを評価してくれる企業もあるはずです。
様々な業態を見てきたからこその視野の広さや対応力
転職経験がない人の場合、最初に就職した会社のルールが当たり前になってしまいます。一方、転職回数が多い人は、様々な会社に身を置き、各企業で異なる文化やルールがあることを理解し、馴染み方を知っています。
転職回数が多い人は、企業を見る視野の広さ、身を置く会社に合わせる対応力などにおいて、転職未経験者よりも優れていると言えるでしょう。
物事を客観的に見られる
転職回数が多い人は、広い視野を持っていることもあり、物事を客観的に見られる傾向があります。社内外でトラブルが起こった際にも、転職回数が多い人は、一歩下がったところから冷静に状況を分析し、臨機応変に対処することが期待できるでしょう。
転職回数が多い人は、自分だけのことに集中するのではなく、一緒に仕事をする同僚、取り引きのある他社なども含め、他者の視線で物事を考えられる強みがあります。
その他
転職回数が多い人は、経験やスキルが多いことはもちろん、行動力があったり、転職先の企業で働く人にはない斬新な視点を持っていたりするなど、メリットは少なくありません。
まとめ
転職回数が多い人でも、転職はできます。転職回数が多い人は、職務経歴書の書き方や面接での答え方のポイントを押さえておきましょう。また、想定される質問への対策も欠かせません。
インターネットで検索すれば、転職回数が多い人に向けた職務経歴書の書き方の見本や面接でよく聞かれる質問の回答例などは簡単に見つかるので、対策は可能です。
転職活動に自信のない人は、転職エージェントの利用を検討してみると良いかもしれません。