転職理由が「やりがいのなさ」は危ない?なんと答えると好印象につながる?

あいまいな理由での「やりがいがない」は危ない

転職希望者が転職を決める理由は様々ですが、仕事のやりがいのなさを挙げる人は少なくありません。

20代であっても、40代であっても、やりがいのなさに悩み、転職を考えている人はいるでしょう。しかし、あいまいな理由での「やりがいがない」は、転職希望者にとって危険です。

転職後も「やりがいがない」の繰り返しに
転職希望者は、やりがいがないと簡単に口にできますが、どうしてやりがいがないと感じるのかを人に尋ねられた時、すぐに答えられない人もいるかもしれません。

やりがいのなさを転職理由に挙げる人の中には、自分でもやりがいのなさの原因を明確にできていない場合があります。どうしてやりがいを持てないのかまで突きつめて考えないと、また同じことの繰り返しになってしまう可能性が高いでしょう。

忍耐力がない人という印象に
仕事には辛いことや苦しい場面もあります。また、特に初心者の場合、できる仕事が限られ、思い描いた通りの仕事はできないでしょう。

現状に不満を持ちながら、改善の努力もせず、やりがいがないという人は、採用担当者に忍耐力がない人だと捉えられてしまうかもしれません。忍耐力のない人は、転職先でもすぐに辞めることが懸念されるため、採用されにくくなるでしょう。

どこに「やりがい」を求めているかを明確にする

転職希望者は、あいまいな理由での「やりがいがない」の危なさを認識したら、自分がどんな点にやりがいを求めているのか考えてみましょう。

仕事内容を会社に評価されること
仕事が楽しいと感じている人は、周囲から自分の仕事を認められ、充実感や満足感を得ている場合が多いです。

例えば、造園業で働く人の中には、顧客から感謝の言葉を掛けられた時にやりがいを感じる人も珍しくありません。また、造園業は公共工事にも携わるため、社員は社会貢献をしている実感を得ることもできます。

会社や社会から仕事を認められ、評価されることで、社員は仕事へのモチベーションも上がるでしょう。

仕事内容に対して満足のいく報酬を得られること
仕事へのモチベーションを上げる源が報酬である人も少なくありません。報酬は仕事に対する対価であり、特にインセンティブ制度など成果を出すほど報酬が上がる場合などは、社員のやる気につながります。

また、報酬はお金だけではありません。同僚や上司、顧客からの感謝や称賛の言葉も、目には見えませんが、心にとっての報酬と言えるでしょう。

自分の将来の目標に近づいていること
誰もが自分の将来の目標を何かしら思い描いているでしょう。例えば、仕事面では独立も立派な将来の目標ですし、プライベートでも旅行にいくなど様々な目標があるはずです。

仕事は、将来の目標を実現するために大事な要素となりますが、目標に近づいていることを実感できなければやりがいを感じられないでしょう。仕事を続ける意義を見失ってしまいかねません。

何にやりがいを求めているかわからない場合
何にやりがいを求めているかわからない人は、自分が何にやりがいを感じたいのかを探してみることから始めましょう。やりがいは人によって感じ方が違います。自分が何にやりがいを感じるのかについてヒントを得るには自己分析が効果的でしょう。

面接で転職理由を正しく伝えるためのポイント

やりがいのなさを理由に転職を決めた人が、転職希望の企業面接で前職のやりがいのなさを主張しても、採用担当者から良い反応を得られません。転職希望者が、面接で転職理由を正しく伝えるためのポイントがあります。

転職理由が客観的に見て納得できるものであるか
転職理由は、採用担当者に納得してもらえる内容を考えましょう。

まず、転職理由に妥当性があるかチェックしましょう。転職希望者はやりがいのなさを主張するだけでなく、やりがいを感じるために行動したけど駄目だったので転職に至ったというように、具体的に解決のためにとった行動を伝えましょう。

解決のための行動を示すことで、前職で努力したけど解決する方法がなかったことも相手に理解してもらえるはずです。

また、他責性のある転職理由にも注意が必要です。転職理由となった要因には、自分だけで改善できないこともあるでしょう。

しかし、転職希望者が面接で前職の会社や上司への不満を述べるだけでは、採用担当者が抱く印象は良くありません。転職希望者は、現状を述べた上で、不満が解消された状況でどのように働きたいかなどポジティブな内容に変えて転職理由を伝えるのが望ましいです。

早期離職のリスクはないか
面接において、採用担当者は高い確率で転職希望者に転職理由を聞きます。転職理由を聞く理由は、早期離職のリスクを判断するためです。

転職希望者が転職を決めるに至った原因は、転職後の企業にも存在する可能性があるため、採用担当者は、もし転職者が転職後に前職と同じ問題に直面した場合、すぐに辞めてしまうことを懸念しています。

転職希望者は、前職において改善するためにとった行動や転職後の目標などを示して、採用担当者の抱く懸念を払拭できるような理由を考えましょう。

本当に理由はやりがいのなさだけなのか
転職希望者はやりがいのなさを解決できたら満足かもしれません。しかし、採用担当者の中には、やりがいの他に大切なことはないのかと考える人もいます。

転職希望者は、自分のどのような強みを活かし、どのように転職先で仕事をしていきたいのかを具体的に伝えると採用担当者からの評価が高まるでしょう。

まとめ

多くの人が転職理由として挙げる「やりがいのなさ」ですが、まずは自分自身がどうしてやりがいがないと感じるのか、どこにやりがいを感じるのかを明確にしましょう。

転職活動において、転職理由は高確率で聞かれますが、やりがいのなさが転職理由の場合、やりがいを感じるためにとった行動や転職先でどのように仕事をしていきたいのかなどポジティブな内容で採用担当者に伝えることが大切です。