転職活動を始める時は上司にあらかじめ相談するべき?
在職中に転職活動を始める人が多い中、会社に迷惑をかけることを心配したり、隠して行動することに抵抗があったりして、上司にあらかじめ転職活動について相談すべきかどうか悩む人もいることでしょう。
基本的には言う必要性はない
在職中に転職活動を始める時、上司には相談不要です。なぜなら、現在、転職を考える世代と上司の世代では、転職についての常識や転職活動の進め方に関して、認識に大きな違いがあるからです。
かつては終身雇用が常識で、転職が珍しい時代でしたが、現在は転職が当たり前の時代となりました。転職活動の進め方に関しても、以前は退職後に求職活動をするのが一般的でしたが、現在は大多数の人が在職中に転職活動をしています。
しかし、特に上司の年齢が上がるほど、昔の常識がアップデートされておらず、現在の転職活動について理解してくれない人もいるのです。
上司に相談した場合の弊害
転職希望者は、転職先が決まっていない時点で上司に転職活動を相談した場合、様々な弊害が想定されます。
例えば、会社から引き止められて転職活動を邪魔されることもありますし、上司や同僚との人間関係が悪化して働きにくくなってしまう場合も珍しくありません。
転職希望者は、転職活動をスムーズに進め、円満退社するためにも、上司に転職の相談はしない方が賢明でしょう。
在職中の転職活動を上司に伝えるタイミングとしてベストなのは、応募先の会社から内定をもらった時です。
上司にバレてしまった時の対処法
転職希望者は、在職中の転職活動が上司にバレることのないように水面下で活動していたとしても、何かのきっかけでバレてしまうことはあります。
転職希望者は、転職活動が上司にバレた際の対処法を知っておきましょう。
あらかじめ言い訳を用意しておいてその場をしのぐ
転職活動をしていることが在職中の職場の上司にバレた場合、状況にもよりますが、正直に事実を言うのは賢い方法とは言えません。事実を言えば、引き止めや人間関係の悪化などの弊害が想定されるからです。
転職希望者は、転職活動を始める前から、同僚や上司に見つかった時の言い訳を用意しておくと良いでしょう。言い訳があると、バレずにその場をしのげることが期待できます。
前向きな理由を述べて納得してもらう
嘘をつきたくない人、上司が転職活動について詮索してくる人などは、正直に転職活動をしていることを上司に話しましょう。
転職活動の理由は、どんなにネガティブなものであっても、ポジティブな理由に言い換える方が上司の受ける印象は良くなります。
もし上司が関わる人間関係が転職の決断に至る原因であっても、そのまま言わず、キャリアアップや他にやりたいことがあるなどの前向きな理由を言いましょう。
上司にバレてしまった後の転職活動をどのようにすれば良いのか
上司にバレてしまった場合、理解してくれる上司でない限りは、転職希望者の転職活動はやりにくくなることが予想されます。
しかし、転職希望者は、転職活動を始めた時の強い意志を持ち続け、工夫して転職活動を続けましょう。
有給を使って転職活動を行う
転職活動をしていると、応募先の企業の中には、面接が平日の日中になる場合もあります。多くの転職希望者は、有給を使うでしょう。
部下が転職活動をしていることを知り、有給を認めようとしない上司もいるかもしれませんが、心配不要です。
本来、有給は労働基準法で規定されている労働者に与えられた権利です。転職希望者は、有給を取得する理由を上司に言う必要はありません。もし有給取得に理由が必要な会社であっても、私用のためなどに留め、具体的な理由の伝達は不要です。
業務をしっかりこなして残業をせずに転職活動のための時間を作る
在職中の転職活動はとにかく忙しいので、転職希望者はスケジュール管理をして、転職活動のための時間を作らなければなりません。
在職中の会社での業務終了後、面接を受けに行く転職希望者もいるでしょう。転職活動をしていることを知っている上司は、転職活動のために定時に退社する部下を見て良い気分はしないでしょうが、きちんと仕事をしていれば、上司は部下に文句を言えないはずです。
転職希望者は、定時に退社することで仕事が溜まるようなら、規定の業務開始時刻よりも早く出社して仕事を片付けたり、昼休みを活用したりするなどの工夫が必要でしょう。
まとめ
転職活動を在職中に行うことは、メリットも多くありますが、転職希望者にとってストレスも溜まりやすくなります。しかし、多忙を理由に転職活動を優先するのはやめましょう。
造園業界や建設業内での転職の場合、社員にはわからなくても会社同士で繫がっていることがあり、また工事現場で関わりを持つ可能性も大いにあります。
そのため「転職するから」「この会社は辞めるから」という気持ちを態度や仕事に出してしまうと、転職がしづらくなったり転職後の会社で評判が悪くなってしまったりすることもあるのです。
在職中の責務をしっかり果たしているのなら、転職活動中も堂々としていましょう。転職理由や在職中の勤務状況によっては、応援してくれる可能性もあります。
転職は成長の大きなきっかけになります。造園業界や建設業界でさらなる活躍を目指すためにも、前向きに転職活動を行いましょう。