会社に求められる書類
転職者は、転職先の会社から様々な書類の提出を求められます。提出すべき書類の中には、退職した会社で受け取るべき書類も含まれているため、転職者は入社するまでに必要な書類がそろっているか確認しておきましょう。
ほとんどの会社で求められる提出書類
入社するにあたって、転職者は、会社が転職者の代わりに社会保険料や税金を納付できるように手続きをしなければなりません。
会社は、社会保険や雇用保険の加入条件を満たしている労働者の給料から保険料や税金などを天引きし、天引きした分を労働者に代わって国や市町村、関連機関などに納付する義務があります。
手続きにあたって必要となる書類は、年金手帳、雇用保険被保険者証、前職の源泉徴収票です。年金手帳、雇用保険被保険者証、源泉徴収票は、転職者が退職する会社で受け取らなければなりません。
その他、転職者は、給与振込先届書、扶養控除等(異動)申告書、健康保険非扶養者(異動)届などの提出も求められます。
給与振込先届書は、書類を渡す会社が多いですが、書類の代わりに通帳のコピーを求められる場合もあります。
扶養控除等(異動)申告書、健康保険非扶養者(異動)届については、会社から書類を渡されたり、書類を指定されたりするので、転職者は書類の必要事項を記入し、速やかに転職先に提出しましょう。
会社によっては提出が必要となる書類
会社によっては、転職者に健康診断書や住民票の提出を求める場合があります。健康診断書の場合、有効期限は3ヶ月が目安ですが、会社によって異なる場合があるので会社に確認しましょう。
住民票に関して、近年は情報漏洩のリスク回避のため、住民票記載事項証明書の提出を求める会社が一般的になっています。転職者は、もし会社に住民票を求められた場合、住民票記載事項証明書で代替できないか聞いてみましょう。
造園業で求められることがある書類
造園会社に転職する場合、転職者は、仕事をするにあたって必要となる免許などの取得を証明する書類の提出を求められることがあります。
免許証(車・重機系)
造園業の業務において、自動車や重機の運転は欠かせません。造園業の求人では、募集条件に普通自動車免許が必須となっている場合が多いです。高所作業車や小型移動式クレーンなどの免許がある人も会社に歓迎されるでしょう。
自動車や重機は、無免許で操縦できません。会社は、転職者が有効な免許を取得しているか確認する必要があります。
いずれの免許証もカード型で、持ち運びしやすいですが、もし紛失してしまった場合、そのまま車や重機を操縦してはいけません。
免許証を紛失した人は、各免許証の再発行手続きをしましょう。普通自動車免許なら、地域にもよりますが、運転免許試験場や交通免許センターや運転免許センターなどにて、約1時間で再交付してくれます。
重機系の免許証を紛失した場合、講習を受講した機関に必要な書類をそろえて再発行申請をしましょう。再発行にかかる時間は機関によって異なりますが、郵送で免許証が届くまで1週間くらいかかります。
保有資格関連(資格者証)
造園に関連する資格は多くあり、資格取得者しか携われない業務もあります。造園会社は、転職者に仕事を任せるためにも、転職者の保有資格を確認しなければなりません。
例えば、造園工事において監理技術者になるには、1級造園施工管理技術士の資格を保有しているだけでなく、監理技術者講習を受講し、監理技術者資格者証を交付してもらう必要があります。
監理技術者資格者証は、カード型となっており、監理技術者の資格を保有している証明になります。監理技術者は、現場にも監理技術者資格者証を携帯しなければなりません。
もし監理技術者資格者証を紛失してしまった人は、一般財団法人建設業技術者センターに再発行の申請をすることで、再発行してもらえます。インターネットで申請する場合、再発行までに10日くらいかかるでしょう。
卒業証明(最終学歴)
一般的に新卒採用の際に求められる卒業証明ですが、会社によっては転職者にも提出を求めることがあります。会社が転職者に卒業証明書を求めるのは、履歴書に書かれた経歴に虚偽がないかを確認したり、転職者のキャリアについて検討したりするためです。
造園業の場合、会社は資格不問で求人を出していたとしても、転職者に資格取得を求めている場合が少なくありません。
取得する資格によっては、受検資格を得るために規定された実務経験を積むか、学歴別に規定された実務経験の条件を満たさなければならないため、会社は転職者の最終学歴を確認しておく必要があるでしょう。
卒業証明書は、卒業証書とは異なり、書類となっています。卒業証明書が手元にない転職者は、卒業した学校に問い合わせると再発行してもらえます。再発行にかかる時間は、学校によって異なるので、問い合わせの際に確認しておくのが良いでしょう。
まとめ
転職者は、勤務初日までに準備しておきたい書類がたくさんあります。どの会社でも共通で求められるような書類は、抜かりなく準備しておきましょう。チェックリストを作成しておくと良いかもしれません。
また、造園業への転職者は、転職先から造園業の業務に関連する資格や免許の書類を求められる可能性があるので、転職先の会社に提出書類の確認をし、必要な時にすぐ提出できるように書類の準備を進めておくと良いでしょう。
勤務初日までに書類の準備をしておくことで、転職者は、転職後の仕事をスムーズに進められるはずです。