造園業界に転職したい。在職中に転職活動をするとクビになる?

在職中に転職活動をするメリット

転職を決意した人が転職活動を始める時期は、在職中と退職後に分かれます。

転職活動を開始するタイミングは、企業の採否判断に影響を与えることはありませんが、在職中と退職後のいずれもメリットとデメリットがあります。

転職希望者は、自分の状況を考慮して転職活動の開始時期を選ぶのが賢明でしょう。実際には、在職中に転職活動を行う人が多い傾向にあります。

生活費に困らない
在職中に転職活動をするメリットで外せないのは、収入が途切れる心配がなく、生活費に困らない点です。転職希望者は、すぐに適切な転職先が見つからなかったとしても、安心して納得のいく造園業を探せるでしょう。

職歴にブランクが生じない
転職活動において、職歴のブランクは採用担当者にマイナス印象を与えることがあるため、職歴にはブランクを作らないのが理想です。

在職中に転職活動を行うことで、職歴にブランクが生じる不安もありません。

在職中に転職活動をしてもクビにはならない

在職中に転職活動をする人が多いとはいえ、会社にバレるとクビにならないか心配な人もいるでしょう。結論をいえば、在職中に転職活動をしてもクビにはなりません。

憲法の定めにより「職業選択の自由」がある
転職希望者の中には、在職中の転職活動が違法ではないのかと内心で怯えている人もいるかもしれませんが、憲法第22条で「職業選択の自由」が認められているため、違法ではありません。

国民の誰もが、自由に職業を選択できる権利を与えられています。

クビにはならないが、デメリットが生じる
転職活動を在職中に行っていることが会社にバレた場合、転職希望者がクビになることはありませんが、在籍中の会社での仕事や人間関係への影響は避けられないでしょう。

例えば、上司が責任のある仕事を任せてくれなくなったり、同僚との関係がぎくしゃくしたりして、会社にいづらくなるなどのデメリットが生じます。

就業規則に規定があれば懲戒処分になってしまう可能性も
転職希望者は、勤務先の会社の就業規則を必ず確認しておきましょう。就業規則には、在職中の転職活動に関する規定が設けられている場合があります。

憲法上、在籍中の転職活動は問題ありませんが、就業規則で在職中の転職活動を禁止している会社では、転職活動中の従業員が業務に支障をきたしたり、会社からの貸与物を転職活動に使用したりする場合などにおいて、従業員に懲戒処分を科す可能性があります。

特に、会社から何度も注意を受けるような場合、転職希望者は懲戒処分を覚悟しておくべきでしょう。

会社にバレないように在職中に転職活動を行うには

在職中における転職活動の進め方のポイントは、会社に転職活動をしていることがバレないようにすることです。転職希望者は、会社に転職活動がバレないための行動が求められます。

業務中に転職活動を行わない
会社に転職活動がバレないようにするかつ、業務に支障をきたさないためにも、業務中に転職活動を行うべきではありません。

業務中に転職活動に必要な書類を作成したり、営業と見せかけて面接に行ったりする行動は会社に転職活動がバレる原因となります。どこで誰が見ているかわかりません。

また、会社から貸与されている携帯電話やPCを使って、転職サイトを見たり、転職希望先の会社とメールでやりとりしたりするなどの転職活動を行うのもNGです。閲覧履歴やメール履歴などを管理している会社もあります。

今の業務の手を抜かない
在職中に転職活動を行う場合、平日や休日を問わず忙しくなるため、転職希望者は心身共に疲れるでしょう。

しかし、転職希望者は会社に在籍している限り、担っている業務に全力で取り組まなければなりません。転職活動が原因で仕事に集中できずミスを連発したり、考え事で頭がいっぱいになって業務が進まなかったりするのは論外です。

会社の人に口外しない
転職希望者は、どんなに親しい間柄の同僚であっても、会社の人に転職活動を行っていることを口外するべきではありません。

転職希望者が意図せず口外してしまった転職の話は、あっという間に会社中に広がります。

うわさが会社中に拡散された後、転職希望者は仕事がやりにくくなり、会社にいづらくなるでしょう。

有給休暇は病欠にするなど理由に気をつける
転職活動では、面接日に合わせて有給休暇を取る必要が出てくることもあります。

本来、有給休暇を取得する時に理由は不要です。しかし、もし上司が有給休暇の取得理由を聞いてきた場合、転職希望者は正直に転職活動と答えるのではなく、体調不良や家族の事情にするなど理由に気をつけましょう。

まとめ

在職中に転職活動をすることは様々なメリットがあり、実際に在職中に転職活動をする人の割合は少なくありません。

造園業界に転職したい人も、在職中に転職活動を始めたからといってクビにはならないので心配は不要です。

しかし、転職活動が在職中の会社にバレた時は、会社での立場が悪くなるなどのデメリットがある可能性があります。在職中に転職活動を始める人は、会社に転職活動がバレることのないよう言動には注意しましょう。