造園業がキツい仕事といわれる理由とは?工夫次第で解消できる?

造園業の仕事とは

造園業と一口にいっても仕事内容はとても幅広いです。

造園業とは、よくイメージされる個人宅の庭の手入れ以外にも、企業ビルやマンション、店などの大がかりな造園工事も手掛けます。その他にも、公園緑地や道路築造工事など一般の人々の生活と関わりが大きい公共工事も造園業が引き受けています。

造園工事は植栽や移植など植物に関連する種類の仕事もしますが、植物以外の仕事を手掛けることも多く、石やレンガ施工をすることもありますし、例えば公園の工事では遊具や照明設置などの仕事も造園工事に含まれます。

また、造園業は工事をするだけでなく、工事前のデザインや設計にも関わっています。エクステリアプランナーも多く造園業で活躍しています。

造園業がキツい仕事だといわれる理由

世間にはキツい仕事が多いと言われる職業が多数存在しますが、実は造園業もキツい職業として認識されている仕事の一つです。キツいといわれる理由は色々な要因があります。今回は造園業の仕事の中で、キツいと言われる原因を大きく5つ挙げます。

まず、造園業がキツいといわれる大きな要因の一つが外仕事であることです。

もちろん造園業にも内勤の仕事はありますが、ここではキツいと言われる外仕事で話を進めてきましょう。

日本の四季がキツい!
一般の土木工事を思い出すと想像しやすいですが、造園業は夏の炎天下でも外で作業をしなければなりません。風が無い日もありますし、作業場所が日陰にならない場合もあります。

どんなに暑くても、身体を保護するために真夏でも袖のある作業着を着て汗を流しながら作業することになるため、体調管理が必要です。

ただ、今は送風機能のあるアウターなど機能性の高い作業着が多くありますから、熱中症対策をしっかり行っていれば一昔前よりも負担は軽いでしょう。そして身体を動かすことが好きな人や慣れている人にとっては苦痛も少ないと言えます。

冬の極寒の中でも外に出て仕事をしなければならないので防寒対策が欠かせませんが、それも今は機能性の高い作業着で対策もできます。そして身体を動かす仕事ですから、仕事をしている内に身体も温まってくるでしょう。

コントロールができない自然の中で働くのがキツい!
外仕事で自然相手の仕事であるが故に、自然によって悩まされることがあります。前述の気温も自然の一つですが、花粉や虫も造園業に携わる人にとって悩みの一つです。

植物が大量の花粉を含んでいることもあり、植物に触れることで花粉が飛散し、花粉症の症状が出て身体が辛くなる方もいるようです。

また、植物に付いている虫や飛来してきた虫によって人体に被害が出ることもあります。特に、かんだり刺したりする害虫は危険です。

蜂は有名ですが、刺されると最悪死に至ることもあるので油断はできません。害虫から身を守る対策が求められます。

造園業はその業務上、ヘルメットや防塵マスク、ゴーグルを着用することもありますから、花粉対策は問題無くできます。今販売されている安全グッズは高性能で着用時の負担も軽減されていますから、ストレスも少なく花粉対策ができるでしょう。

高所作業が危険でキツい!
また、造園業では高所での作業が発生する場合もあります。高い場所にある植物の手入れをする際には、高所作業車や脚立などを使って高所に身を置いての作業となります。

高所というだけで危険が伴います。高所での作業中に虫の被害や天候の変化などで思わぬトラブルになってパニックになってしまっては怪我の原因になるので、正しく対処できる冷静さが必要です。

ただし、現在は高所作業をする際の安全具の着用義務がしっかりとマニュアル化されている会社が多いですから、軽装で高所作業をする危険性は少ないといえるでしょう。

万が一落下したことを考えて、ヘルメットの着用やもちろんのこと、目を守るためのゴーグルも必要です。

厳しい体育会系のノリがキツい!
造園業の仕事内容自体もキツいといわれる所以です。造園業は男社会であった歴史が長く、職人や見習いといった序列が厳しかった業界です。

今は女性も働く業界ですが、未だ男社会のイメージが強いため体育会系業界で上下関係が厳しいと言われることが多いです。

ただ、どういった業界でも新人は、雑務や先輩のアシスタントを経験しながら仕事を覚えるでしょうから、勤める限り上下関係は仕方のないことです。

造園業は体力に自信のある男性が多く働く業界ではありますが、性格は人それぞれです。面倒見よく教えてくれる人もいれば口下手な寡黙なタイプもいます。

そのため、働いている人が怖そうというイメージだけで「造園業はキツい業界だからやめておこう」と決め付けてしまっては非常に勿体ないのではないでしょうか。

早起きがキツい!
造園業の出勤時間もキツいと捉えられることが多いです。

造園業界は朝が早いです。造園会社や担当している工事によって作業時間には多少違いがありますが、一般的には造園業は外仕事であるため日が出ている時間が作業時間となり、日が沈む前に仕事を終える場合が多いです。

遠方での作業でなら移動時間も含めて、より朝が早くなることもあるでしょう。

今、10時始業19時終業、平均20時間の残業がある会社に勤めている人からすれば、造園業の始業時間はキツそうに感じると思います。

しかし、造園業は始業時間が早い分終業時間も早く、作業できる時間帯も決まっていることから残業が少ない業界です。造園業の就業時間は朝とお昼に休憩があるため8時間以下である事も多いようです。

朝早い分生活リズムが整い、仕事終わりに自分の時間もたっぷり取れますから、始業時間が早いだけで一概にキツいとは言い切れませんね。

キツいというより、現代社会において睡眠時間以外に自分の時間がもてるのは贅沢とも言えるのではないでしょうか。

造園業はキツいだけではない!

造園業の仕事は確かにキツい面もあります。しかし前述した通り、最初にキツいと感じるのは他の職業も同様であり、造園業も経験を通じて得たノウハウや様々な知恵、工夫、ツールの使用でキツさを軽減できます。

ただ、造園業の経験者であっても、仕事がキツいと言う人もいるでしょう。誰もが知っているホワイト企業で働いていてもキツいと感じるシーンはありますから、感じ方は人それぞれなのです。

むしろ、造園業の一般的にキツいと捉えられている点は、考え方によってはメリットにもなります。

規則正しい生活は日本では贅沢と言える
造園業のような外仕事は続けるうちに体力がつきますし、日光を浴びることで生活リズムが狂ってしまいがちな現代社会においても規則正しい生活が送れます。

規則正しい生活が送れるということは健康に良いのはもちろん、自分の趣味の時間や勉強の時間を割きやすく、わざわざ仕事前に自分の時間をつくる「朝活」などをしなくても有意義に毎日を過ごせます。

そして将来、結婚して子どもを授かったときにも、パートナーと協力して家事や育児を分担しやすいという利点もあるのです。

造園業は休憩がしっかりある!
造園業は身体が資本の仕事ですので、無理をしすぎないように1日2回以上の休憩がある場合が多いです。

まず、朝が早いので10時に一度休憩があります。その後昼食を食べるお昼の休憩があり、さらには15時にも休憩を取る会社もあるのです。

特に夏場は熱中症対策として冬よりも多めに休憩を取るので、過酷な環境で倒れてしまうほど働きづめというわけではありません。

コミュニケーション能力よりも技術力!
どの仕事でも成果をあげることが求められ、同時に取引先に気に入られるレベルの対人スキルを求められる場合もあるでしょう。

もちろん対人スキルはある方が良いのですが、造園業では高い対人スキルよりも、身体や経験で覚える技術力が求められ、工事中の連携に必要なコミュニケーション能力があれば問題ありません。

どんな仕事も捉え方次第!ポジティブに自分のやりたいことを優先しよう

このように、造園業は工夫によって厳しい仕事の負担を軽減していますし、一般的に造園業のキツいと思われる点も人によって捉え方は異なり、メリットとなる人もいるのです。

そして、体育会系が苦手だという人であっても造園会社によって雰囲気も違いますから、一概に「造園業はキツい」と一括りにしないで、色々な造園会社の面接に行ってみましょう。

自分のやりたいことや、自分に合いそうな社風であるかをしっかり見極めて、失敗のないようにできると良いですね。

今回は、「造園業」がキツいと言われる理由や、造園業だからこそのメリットを紹介しました。

これらはどの仕事にも当てはまる「捉え方」の問題である部分もありますから、普段からちょっと見方を変えてポジティブに捉えられるようにしてみると良いかもしれませんね。