
園芸の仕事に興味があっても、具体的にどんな仕事をしているのかわからなかったり、「園芸の仕事はきつい」と聞いて不安に感じたりすることもあるでしょう。
園芸の仕事は大変な面もありますが、それ以上に魅力あふれる仕事です。
そこで本記事では実際の仕事内容や、きついと言われる理由について詳しく解説します。

園芸の仕事内容
住宅や商業施設の庭園、緑地、公園などで、植物を植えたり、育てたりするのが園芸の仕事です。
産業別に統計調査結果を表すときに用いる「日本標準産業分類」では、園芸サービス業を「主として請負で築庭、庭園樹の植樹、庭園・花壇の手入れなどを行う事業所」と定義づけています。
またその具体例として、造園業や植木業など、主として庭園づくりやその手入れを行う仕事を挙げています。
出典: e-Stat 政府統計の総合窓口
https://www.e-stat.go.jp/
造園業や植木業では、庭園、公園、街路樹、緑地など、さまざまな場所で植栽工事をしたり維持管理をしたりしています。
植栽工事では、木を植えるほか移植などを行います。花壇に草花を植えるのも、植栽工事です。
維持管理の仕事は、剪定や刈り込み、散水、肥料散布、病害虫予防のための薬剤散布などを行います。
都市化が進むなかで、園芸への興味、需要は高まっていますが、美しい庭園や公園を維持するためには、植物に関する専門的な知識や技術が必要です。
みどりを増やし育てる園芸の仕事は、都市生活において必要不可欠なものと言えるでしょう。

園芸の仕事がきついと言われる理由
園芸の仕事がきついと言われるのには、3つの理由があります。
天候や季節に左右される
園芸の仕事は、外での作業が中心です。夏は炎天下で、冬は寒いなかで働かなくてはなりません。
また危険が少ない作業であれば、天候が悪くても作業する場合もあります。これは天候不良で作業を中断してしまうと、工期に影響が出てしまい、その後のスケジュールがタイトになるためです。
厳しい気象条件下で働かなければならない点は、きついと感じる要因の1つでしょう。
体力が必要
植物を植えたり世話をしたりする園芸の仕事は、身体を動かして働きます。
重い資材を運ぶほか、長時間立ちっぱなしになることも多く体力が必要です。
剪定や草刈りといった維持管理の仕事も、高所へ上り下りしたり、腕を上げて作業し続けたりするので、腕や足腰の筋肉がないと、すぐに疲れてしまいます。
身体を使って働く分、きついと感じてしまうことあるでしょう。
早朝から働くことが多い
園芸の仕事は基本的に太陽が出ている時間に作業をするため、朝早いのが特徴です。
8:00から8:30頃に作業を開始する会社が多く、その時間に現場に到着して作業を開始できるように、7:00から7:30に出社する場合が多く見られます。
一般的な会社の始業時間が8:30から9:00くらいであることを考えると、園芸の仕事は朝早くから働かなくてはならないため、早起きが苦手な人にとってはきついと感じる要因になるでしょう。

園芸の仕事の魅力とは?
大変な面もある園芸の仕事ですが、それ以上に魅力もたくさんあります。
園芸の仕事の魅力としてまず挙げられるのが、自然とともに働けるという点です。
植物を育てる園芸の仕事は、美しい四季の変化を感じながら働くことができます。
また植物は、植えたらそこで終わりではありません。
日々生長し、変化する植物は、手入れをすることでより良い空間を創り出す可能性を秘めています。
工事が完成したら終わりではなく、そこからまた新たな創造性を発揮できる点も、園芸の仕事で感じられる魅力の1つです。
なお園芸の仕事は、植物を用いて美しい空間や景観を創り出すことでもあります。
自分がもつ美的感覚や感性を活かして空間を創造することは、大きなやりがいを感じられるでしょう。
園芸の仕事が対象とする範囲は広く、個人住宅の庭、商業施設の緑地、公園、街路樹などさまざまです。
さまざまな場所を舞台に、空間を創り出すことができることもまた、園芸の仕事の魅力と言えるでしょう。

仕事として園芸に関わるには?
園芸の仕事に就くためには、造園業やエクステリアなどの「みどり」を扱う仕事をしている会社に就職すると良いでしょう。
園芸の仕事は幅広く、業務内容や職種によって求められるスキルは異なります。
そのため未経験で園芸の仕事に就こうとするときにはとくに、自分の経験を活かして働くことができるのか、どんな知識が必要なのか、迷ってしまうことがあるかもしれません。
そんなときには求人情報をチェックしてみるのがおすすめです。
興味をもった仕事の具体的な業務内容や歓迎する経験・資格などを見てみれば、自分が求めているものなのか、確認することができます。
また造園、エクステリア、みどりに関わるお仕事専門の就業、転職支援を行っている「みどり求人ナビ」なら、就転職サービスに登録することで、勤務地や雇用条件など、より細かい条件を指定して仕事を探すことができます。
園芸の仕事に携わってみたいと考えたときにはぜひ、利用してみてください。

まとめ
園芸の仕事は植物を植えるほか、剪定、施肥、薬剤散布などの維持管理をするなど多岐にわたります。
外作業が中心のため、天候や季節に左右される、体力が必要、早朝から働くケースが多い、といった理由からきつい仕事だと感じてしまうことがあります。
一方で自然とともに働くことができたり、創造性を発揮して空間づくりができたりするといった魅力ある仕事です。
園芸の仕事に興味をもったときには、求人サイトをチェックして、実際に必要な知識や技術を確認すると良いでしょう。