履歴書の写真のルール
履歴書はどれも氏名欄などの横に写真欄が配置されており、採用担当者が履歴書に目を通す時、応募者が力を入れる自己PRや志望動機よりも先に写真が目に飛び込みます。
証明写真は採用担当者の応募者に対する印象を決める大きな要素であるため、応募者は良い印象を残すためにもルールに沿って写真を使用しなければなりません。
写真のサイズ
一般的な履歴書の証明写真のサイズは縦40mm、横30mmで統一されています。証明写真が必要な書類や免許は他にもありますが、履歴書用の証明写真のサイズとは異なるので撮影の際は注意が必要です。
転職希望者は写真館での撮影の際に履歴書用である旨を申し出たり、ボックス写真機で履歴書サイズを選択する画面を入念に確認したりしてサイズを間違えないようにしましょう。もしサイズを間違えた場合は撮り直すべきです。
撮影時期
履歴書用の証明写真は使用する3ヶ月以内に撮影しましょう。撮影から3ヶ月以上経ってしまうと本人が気付かない微妙な変化が生じるので、採用担当者には証明写真と本人の印象が違って感じられる場合が多いです。
また、履歴書を提出する直前の撮影は、提出日までに間に合うか不安で慌ててしまい、細部にこだわった写真を撮りにくくなる可能性があります。転職希望者は余裕をもって適切な撮影時期を決めましょう。
撮影方法
証明写真の撮影方法はたくさんありますが、間違いないのは写真館での撮影です。写真館は印象の良い証明写真の撮影ノウハウを心得ており、男性客にもちょっとした髪型やメイクなどの手入れをしたり、表情を指導してくれたりします。
身近な方法であるボックス写真機を利用する人も多いでしょう。ボックス写真機はルール違反ではありませんが、写真館での撮影より出来栄えは期待できません。
近年ではスマホで撮影できる履歴書写真用のアプリが登場していますが、少なくともボックス写真機並みに自分で上手に撮る自信の無い人は避けておきましょう。質によっては採用担当者に悪印象を残してしまいかねません。
また、就職活動や社会人の転職ではプリクラや証明写真用の証明アプリの利用も控えた方が無難です。
履歴書の写真はどう見られるのか
採用担当者が履歴書の写真を見た時に抱く印象は、髪型や服装、表情など様々な要素によって決まります。採用担当者は写真を見て応募者がどんな人物なのか想像を膨らませるでしょう。
写真だけで採用の合否が決まるわけではありませんが、採用担当者に悪い印象を抱かせないためにも応募者は証明写真を撮る際に意識すべき点があります。
マナー通りの身だしなみ（服装）
履歴書の写真は性別に関係なく、身体のサイズに合ったスーツを着用しましょう。スーツの色は濃い色、柄は無地もしくはストライプが無難です。男性の場合、ネクタイは派手な色や慶弔用を避けましょう。シャツに関して、男性なら無地の白シャツ、女性は白のブラウスやカットソーで問題ありません。
髪型
証明写真で寝癖はNGです。また、前髪が目にかかったり、整髪料を使いすぎたりするのもやはりNGで、爽やかでナチュラルな印象になるよう整髪しましょう。
表情や姿勢
証明写真を撮影する時の表情は、歯が出ないくらいに口角を上げて微笑む程度が好印象です。姿勢は背筋を伸ばし、正面を向いて撮影しましょう。
自分のアピールポイントを写真で伝えるテクニック
履歴書の証明写真は背景色や髪型などを工夫するだけで、採用担当者に与える印象が変わることを利用して、自分のアピールポイントを伝える手段にすることができます。
履歴書の証明写真の背景色は白やグレー、ブルーが一般的です。
健康的な肌が映えるスーツの色や背景色
スーツの色は性別に関係なく濃い色が当たり障り無いですが、特に黒や紺が王道です。健康的な肌が映える他にも、落ち着きや誠実さ、真面目さが伝わるので、採用担当者からこの応募者になら仕事を任せられるという印象を残せるでしょう。
写真の背景色は定番の白にすることでポジティブさが感じられます。
爽やかさが伝わる髪型や背景色
一般的に爽やかさを伝えるには男性なら短髪が好まれます。女性の場合、長髪なら髪の毛を束ねた方が良いでしょう。写真の背景色には水色を使うと爽やかさがより伝わります。
真面目さが伝わるスーツと背景色
新卒の場合はリクルートスーツが定番ですが、転職者はビジネススーツを着用する方が良いでしょう。しかし、自分のセンスを優先しすぎて個性的になりすぎると悪い意味で採用担当者の印象に残ってしまうため、真面目さが伝わる落ち着いたデザインや色のスーツを選びましょう。
また、グレーの写真背景は落ち着きや真面目さの印象を残すには効果的です。
まとめ
履歴書の証明写真は、自己PRや志望動機と同じくらい重要です。履歴書の写真に関するマナーは多岐にわたります。マナーを押さえた上で、自分のアピールポイントを伝えられるようにするために、転職希望者は手軽さや安さにこだわらず、写真館でプロに相談してみると後悔の無い転職活動ができるでしょう。
