造園業界で収入を上げるために必要なステップ

造園業で働く人の平均的な年収は?

業種や企業によって平均年収は異なりますが、造園業は年収で注目されることが少なく、一般の人は造園業の労働者が稼ぐ年収を想像しにくいかもしれません。

給料BANKによると、造園業で働く人の平均年収は300万円から400万円で、日本人の平均年収と比べると高い方とは言えません。ただ、造園業であっても雇用形態や職種などによって年収はピンきりで、年収が平均以下の人もいる一方、一千万円超と平均を大きく上回って稼いでいる人も存在します。

年収に差が出る要素
年収は勤務先企業の規模、職人や施工管理職など従事する職種、年齢、雇用形態など様々な要素によって異なります。

勤務先企業に関しては、大企業の方が年収が高い傾向があり、家族経営の小さな企業において日給制で働く職人の場合、雨の日は仕事が休みになったり、冬は仕事が無かったりして年収の下がる要因があります。

職種に注目すると、施工管理職の平均年収は500万円以上で造園業全般の平均年収より高くなっており、年齢が上がるにつれて実務経験を積み、昇進もするため、年収は上がる傾向にあります。

エリアによって異なる給与相場
アルバイトの最低賃金も地域によって異なりますが、造園業の平均年収も同じ日本でもエリア毎で比較すると給与の相場差が見て取れます。平均年収の高い地域と低い地域の差は小さくはありません。

収入を上げたい時の選択肢と各選択肢のメリット・デメリット

年収を上げたいと考えている人は、方法を知り、動かなかなければなりません。

収入を上げる必要性
収入が上がらないと生活に関わる人もいるでしょう。また、収入は仕事へのモチベーションにつながります。収入が上がると、より仕事に意欲的になれるはずです。

自分で質の良い仕事をして会社に貢献していると思っていても、給与に頑張りが反映されていないと思うのであれば、能力を認めてくれ、それに見合うだけの給与を出してくれる企業への転職か、自分のパフォーマンスを存分に発揮できる独立が収入を上げる方法として挙げられます。

独立
職人の独立は珍しくありません。メリットとしては収入アップが期待できる他、自分のペースで仕事ができること、年齢に関係なく働ける点などがあります。

一方、デメリットは営業力や技術力不足で仕事が取れない可能性があること、職業柄、外仕事が主なため天候によっては働けずに収入が不安定になること、営業や事務作業など造園以外の仕事も全部一人でこなさなければならないことなどが挙げられます。

転職・資格取得
年収を上げるために自分の経験や能力を認めてくれる比較的規模の大きな企業への転職を選ぶ人も多いです。メリットは、月給制で収入が安定する他、社会保険や福利厚生がしっかりしている点です。

また、転職の前に造園施工管理技士など造園業に関連する資格を取得しておくと、転職に有利に働きますし、転職先で資格手当がつき年収が更に上がる可能性があります。

転職のデメリットとしては、新たな人間関係の構築が必要になること、仕事のやり方を企業の方針に合わせなければならないことなどがあります。

自分の理想とする年収帯の仕事を知ろう

自分の理想の年収を得るにはどのような仕事があり、その仕事をするためにはどのような資格が必要なのかを知ることで、収入アップのために動きやすくなるでしょう。

400万円の募集内容
造園業において年収400万円以上の待遇で人材募集をしている企業では、施工管理やエクステリアなど造園に関する業務経験者であることが前提の場合がほとんどです。

また、資格は必須条件とはなっていない場合もありますが、各種現場系の資格や、ある程度実務経験を積んで2級造園施工管理技士、2級土木施工管理技士などの資格をどんどん取得していきましょう。一部企業では、採用時点で2級造園施工管理技士や2級土木施工管理技士資格が応募の必須条件となっています。

500万円の募集内容
500万円台の募集内容は400万円台と大きな違いはありません。実務経験を経て効率よく仕事をこなせるようになっていることはもちろん、もし施工管理、現場代理人として勤務するのであれば、1級造園施工管理技士や1級土木施工管理技士の資格取得も必須条件と考えておきましょう。

よりたくさんの案件を担当できたり、より大きな現場を任せられるようになることで、会社に売上、利益貢献し、自ずと自分の給与も上がってきます。

600万円~の募集内容
600万円以上の募集内容はプレーヤーとしての働きだけでなく、チームや組織のマネジャーとしての役割も求められるようになります。

たくさんの案件、複雑な現場、大きな仕事を自分ができるだけでなく、同僚や後輩にも指導してできるようにしていくことで、会社への貢献度が高くなり、結果的にあなたへの評価も上がっていきます。

独立の場合
独立の場合、庭師として働くならば特に必要な免許や資格はありません。資格や免許が無い分、営業力やスキルに年収が左右されます。また、独立時に仕事をもらえるように日頃からの人脈作りも大切です。

まとめ
造園業全般で見ると造園業の平均年収は高い方ではありませんが、独立や転職などで収入を上げることは可能です。自分の理想とする年収を稼ぐために、自分に合っている方法を見極め、必要な資格や免許を取得するなど準備して行動に移しましょう。