日焼けにも注意が必要?10月までは熱中症アラートを活用しましょう!

梅雨から秋までは熱中症対策が重要!

猛暑が日常となりつつある近年、熱中症対策は欠かせません。

熱中症は、高温多湿の環境下にいることで、体温調節が上手くできなかったり、体内の塩分と水分の均衡が崩れたりして、めまいや吐き気、意識障害などの身体症状を引き起こします。

熱中症は命に関わるので、適切な予防法を知っておくことが重要です。子どもや高齢者は、熱中症により注意が必要ですが、若い人も熱中症を甘く見るべきではありません。

高温や高湿度の日は注意
熱中症の患者は、7月から8月くらいにかけて多く出ます。特に、多湿な梅雨、梅雨が明けて急に暑くなる時期は、身体が気温や湿度の変化に対応できない人もいるため、熱中症に注意が必要です。

年によって暑くなる時期に変動があるので、気温や湿度を気にする習慣をつけ、熱中症対策をするようにしましょう。

秋も熱中症に注意
現在は、昔に比べて夏日が増え、夏が長くなったと感じる人も少なくないでしょう。暦の上では秋でも残暑は厳しく、涼しくなっても再び暑さが戻ることもあります。

秋に開催されることの多い運動会の途中に、学生が熱中症で搬送されるケースもあるため、秋であっても熱中症対策を怠るべきではありません。

日焼け対策は熱中症予防に大切です!

日焼け対策は、美容に関心のある人だけがするものという認識は正しくありません。

日焼けがシミやシワの原因になることは広く知られています。皮膚にダメージを与え、皮膚がやけどした状態になります。皮膚は赤くなるだけでなく、痛みも伴い、酷い場合は発熱や水泡などの健康被害が出るので、病院での治療が必要です。場合によっては、皮膚がんや良性腫瘍の原因にもなります。

また、日焼けは肌だけではなく、眼にも影響を与えることが分かっています。日焼けにより白内障や黄斑変性などの病気を誘発する可能性があるので、注意が必要です。

日焼け対策は、熱中症予防にもつながるため、特に暑い日に屋外で働く人は、日焼け対策をする方が良いでしょう。

日焼けは疲労物質を増やすといわれている
日焼けの症状は、目に見えるものだけではありません。日焼けして疲れを感じたことのある人もいるでしょう。

日焼けをして疲れるのは、日焼けによって疲労物質が増えるからです。人は、紫外線を浴びると体内の活性酸素が増えますが、増えすぎた活性酸素は正常な細胞まで傷つけ、疲労物質が溜まるようになります。

疲労物質を増やさないようにするためにも、日焼け対策をするべきであり、日焼け対策は熱中症予防にも効果があるといえるでしょう。

熱中症警戒アラートの活用で事前準備を

個人でも多くの人が取り組んでいる熱中症対策ですが、政府や各自治体でも熱中症対策を推進しています。

特に、建設業や造園業など屋外で働く人は、政府や自治体の発信する熱中症予防の情報を定期的に確認しましょう。

熱中症警戒アラートとは
熱中症警戒アラートとは、熱中症予防を目的とし、2020年に気象庁と環境省が始めた取り組みで、2021年には全国で運用が始まっています。

熱中症警戒アラートが発令される基準は、環境省の暑さ指数(WBGT)が一定の数値を上回り、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される時です。

熱中症警戒アラートは、暑さへの注意を呼びかけるだけでなく、熱中症を予防するための具体的な行動に関する情報も含まれています。

熱中症警戒アラートの発表時刻は、前日午後5時頃と当日の午前5時頃です。情報は、ニュースや天気予報で入手できる他、環境省や気象庁のHPでも確認できます。

熱中症警戒アラートが発令された時
熱中症警戒アラートが発令されている地域の人は、熱中症対策をとるべきです。特に、建設業や造園業など屋外で働く人は、熱中症予防を念入りにしましょう。

まず、熱中症警戒アラートが発令された時、屋外労働者ができる対策は休憩時間を増やすことです。

会社は、作業所の近くに休憩所を設け、氷やおしぼりなど身体を冷やせるものを準備したり、水分や塩分を補給できる環境を整えたりすると良いでしょう。

また、労働者は作業を一人でせず、複数人で声をかけながら行うべきです。誰かに体調の異変があったとしても、複数人で声かけをしながら作業していると、すぐに体調の異変に気付けます。

もし体調に異変がある人が出ても、早期に発見することで、重症化する前に適切な処置につなげられます。現場監督や労働者は、現場近くの病院を把握しておいたり、応急処置の方法を知っておいたりすると安心です。

熱中症警戒アラートが発令されると、こまめに休憩を入れる他、高温になる場所での作業時間を短縮しましょう。

現場監督は、作業の進捗具合と熱中症の危険性を照らし合わせ、熱中症のリスクが高い時は、作業員が身体作業強度が高い作業を避けたり、作業場所を変えたりできるような配慮が求められます。

他にも、労働者は、通気性の良い服装を選んだり、作業前に体調チェックをしっかりしたりするなど、熱中症予防のためにできることはたくさんあります。

熱中症になる危険性は誰にでもあるため、他人事と思わず、熱中症警戒アラートを活用して事前準備をしっかりしましょう。