造園業がエクステリアデザインで便利ツールを紹介

造園業がエクステリアデザインで使えるおすすめのツール

「アイディアがうまくまとまらない」
「顧客の要望がうまくくみ取れない」
「完成イメージが伝わりにくい」

エクステリアデザインをしていると、こういった悩みを抱えることがあるのではないでしょうか。近年ではこれらの悩みを解決してくれる、便利で簡単なツールがたくさん登場しています。

造園業でエクステリアデザインをするときにおすすめのツールを、実際のデザイン作業やイメージ作り、打ち合わせに使えるものなどに分けて紹介します。

デザイン作業に使えるツール

実際にデザインするときにおすすめなツールが、エクステリアCADソフトです。

エクステリアデザインに特化したCADソフトのため、敷地図や平面図作成はもちろん、建築CADでは表現しにくい傾斜のある道路入力や複雑な地形作成も可能。建物や植栽を含めた、リアルな3Dパース作成も簡単にできます。

竹垣や灯篭などの和風庭園に使える部材が登録されていたり、複雑な石積みや築山、飛び石や延べ段の表現もできたりするなど、造園業で使える機能も充実。

RIKCADやオーセブンが有名ですが、どのメーカーのCADも各種エクステリアメーカーと提携しているため、豊富でリアルな部材データを利用できるのも嬉しいポイントです。

参考:RIKCAD
https://products.rikcorp.jp/st_list/rikcad/

参考:エクステリア造園CAD「07CAD オーセブンキャド」
https://www.o-seven.co.jp/07cad.php

デザインのイメージ作りに!参考になるデザイン集・事例集

アイディアをまとめたり、顧客の好みや要望を把握したりするのに便利なのが、デザイン集や事例集です。

エクステリアCADメーカーが運営している「エクスプラット」や「e-toko」では、施工場所やデザインスタイルごとにデザイン集がまとめられていてます。

エクスプラットはCADで作成されたイメージ図、e-tokoはCADのイメージ図と提携会社が施工した実際の施工事例が見られます。

どちらも豊富なプランが掲載されていて、顧客とのイメージ共有にぴったりです。

門周りやアプローチだけではなく、庭周りのデザインも豊富なので、造園設計にも役立ちます。

参考:エクスプラット
https://www.ex-plat.net/

参考:e-toko
https://e-tokoplan.net/

このほか、各エクステリア資材メーカーでも、自社製品を使った施工事例を公開しています。

実際に施工された現場写真が中心で、その中には各社で開催している施工コンテストの受賞作品なども含まれているため、トレンドの把握にも役立ちます。

打ち合わせに便利なツール

顧客とのイメージ共有や仕様の確認に使えて便利なのが、シミュレーションツールやデジタルカタログです。

シミュレーションツール
エクステリアCADソフトでもリアルなパース図面を作成できます。より簡単に使えてイメージ提案しやすいのがシミュレーションツールです。

「Eショット造園」では、デジタルカメラで撮影した画像に植栽や門扉などを画面上に置いていくだけで、リアルで美しいイメージパースが完成。複雑な作業がいらないので、顧客の要望にもスピーディーに答えられます。

参考:Eショット造園
https://www.o-seven.co.jp/?itemid=3754

「カタリノ」はリフォーム工事のビフォーアフターを写真合成でシミュレーションできるアプリ。エクステリア・外構にも対応していて、既存の門柱の素材を変えたり、植栽を追加したりすることが可能です。

参考:カタリノ
http://catareno.net/

エクステリア資材メーカーの「タカショー」からは、撮影した写真にさまざまな自社アイテムを合成できるだけではなく、その場でスマートフォンやタブレットをかざすだけで使えるARシミュレーションツール「メタバガーデン」が登場。

参考:タカショー メタバガーデン
https://ch.takasho.jp/metavergarden/

フェンスの高さやウッドデッキの大きさなど、実際のサイズ感をさまざまな角度から現場で確認することができます。

このほか、各エクステリア資材メーカーでは、簡単にシミュレーションできるツールを無料公開しています。

場所やデザインなどは限定されていますが、色の確認やイメージ作りに便利なツールです。

デジタルカタログ&デジタル図鑑
エクステリアデザインではフェンスやカーポート、ブロックなど多岐にわたるため、一つの現場でいろいろなメーカーの部材を使います。

製品の特長や詳細寸法、金額が掲載されているカタログは、デザイン作業に必須のアイテム。

顧客との打ち合わせ時にも必要なものですが、現場など外出先で、全てのカタログを準備して打ち合わせをするのは、なかなか大変です。

そんなときにタブレットにデジタルカタログをダウンロードしてあれば、簡単に各メーカーの比較検討ができます。

「カタらボ」は、エクステリア・外構メーカーを含めた建材・住宅設備の各種カタログがまとめられています。

参考:建材・住宅設備のデジタルカタログサイト「カタらボ」
https://www.catalabo.org/catalog/top

そして造園業のエクステリアデザインで忘れてはいけないのが植栽の図鑑。こちらも電子書籍版の図鑑を購入してタブレットで見られるようにしておけば、顧客の質問や要望にもスムーズに答えられて便利です。

見積もり作成に便利な積算ツール

エクステリアデザインではアイディアをまとめて図面を作成することも大切ですが、同時に見積もりを作成することも必要です。

大手エクステリアCADメーカーでは、自社のCAD図面と連動した積算システムを導入しています。各エクスエリア資材メーカーの商品データベースが搭載されていたり、材料単価や工事原価を登録できたりするので、詳細な見積もりが簡単に作成できます。

参考:RIKCAD 外構リプラス
https://products.rikcorp.jp/keiei/replus/

参考:オーセブン e-Put
https://www.o-seven.co.jp/?blogid=13&catid=185

このほか、「工事見積書super」「みつもりLite」などの建設業用の見積もりソフトでも、エクステリアの積算が可能です。エクステリアCADを使用していないときにはこちらを利用するのもおすすめです。

参考:工事見積書super
https://www.dangobros.com/sekisan4/index.htm

参考:建築見積ソフト みつもりLite
http://www.bton-s.com/mlight/

まとめ

造園業のエクステリアデザインに使えるツールはさまざまな種類があり、これらをうまく取り入れれば作業効率アップや他社との差別化が可能です。

コストや作業性など自社に合ったツールを選択し、エクステリアデザインに役立てていきましょう。