造園施工管理技術検定が受験資格を改定!改定内容を解説

「造園施工管理技術検定」の受検資格が改定され、令和6年度から新しい受検資格が適用されます。

詳しい改定内容や検定のスケジュール、内容についてご紹介するので、受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

造園施工管理技術検定とは?

造園施工管理技術検定とは、建設業法に基づき全国建設研修センターが実施する国家試験です。

1級と2級があり、合格すると「造園施工管理技士」の称号を得られます。

また試験は第1次検定と第2次検定があり、第1次検定のみに合格すると「造園施工管理技士補」の称号を得られ、施工管理技士を補佐する役割を担うことが可能です。

造園施工管理技士は建築業法で定められた専任技術者や主任技術者、監理技術者として認められています。

施工技術の指導的技術者として社会的に高い信頼を得ている資格と言えるでしょう。

受検資格が改定

令和5年5月に「施工技術検定規則及び建設業法施行規則の一部を改正する省令」が公布され、それに伴い造園施工管理技術検定を含む種々の技術検定受検資格が改定されました。

改訂された受検資格が適用されるのは、令和6年4月1日からで、主な改定ポイントは2つあります。

1つ目は、令和5年度までは実務経験が必要だった1級の第1次検定が、受検年度末時点で19歳以上に達している人であれば誰でも受検可能になった点です。

なお、2級・第1次検定の受検資格は従来どおり「受検年度末時点で17歳以上の人」で、変更はありません。

2つ目の改定ポイントは、第2次検定を受検するときに必要な実務経験が、1級、2級それぞれの第1次検定合格後の実務経験に変更された点です。

従来の受検資格では主に、最終学歴やその学校が指定学科であるかどうかで実務経験の年数が異なりました。

学歴に関係なく、実務経験さえ積めば誰でも受検できるようになったと言えるでしょう。

なお第2次検定については、経過措置として令和10年度まで旧資格での受検が可能です。

試験スケジュール

造園施工管理技術検定のスケジュールは例年、ほぼ同じ日程で進められています。

令和6年度の試験スケジュールを、1級、2級に分けて紹介しますので、参考にして下さい。

1級造園施工管理技術検定
検定の申し込み方法はインターネット申し込みと書面申し込みの2種類あり、書面申し込みを行う場合はまず、申込用紙を購入します。

インターネット、コールセンターを利用した郵送販売は令和6年4月9日から令和6年5月13日、全国建設研修センター、各地域づくり協会での対面による窓口販売は令和6年4月9日から令和6年5月21日です。

次に申し込みを行います。

日程はインターネット、書面申し込み共、令和6年5月7日から令和6年5月21日です。

なおインターネットでの申し込みは締め切り日の23時59分まで受け付け、書面を郵送する場合は締め切り日の消印があるものまでが有効なので注意しましょう。

インターネット申し込みは、新規の受検者を受け付けていません。初めて受検する場合は書面で申し込みを行いましょう。

8月に受検票が送付されたら、いよいよ第1次検定の受検です。

令和6年度・第1次検定の試験日は、令和6年9月1日、合否は令和6年10月3日に発表されます。

これに合格すると、「第1次検定合格証明書」の交付申請し、第2次検定に進みます。

試験日は令和6年12月1日で、合格発表は令和7年3月5日です。

合格した場合は、「第2次検定合格証明書」を申請し、交付されると「1級造園施工管理技士」の称号を得られます。

2級造園施工管理技術検定
2級の申し込み方法などは1級と基本的には同じですが、日程は異なります。

第1次検定のみ受検する、令和6年度の第1次検定・前期のインターネット申し込みは、令和6年3月6日から令和6年3月21日で、すでに終了しています。

第1次検定と第2次検定を同日に受検する場合と、第1次検定・後期、第2次検定のインターネット申し込みと書面申し込みは、は、令和6年7月9日から令和6年7月23日です。

これに伴う申込用紙の販売は、郵送販売が令和6年6月24日から令和6年7月15日、対面による窓口販売が令和6年6月24日から令和6年7月23日に行われます。

試験日は、第1次検定・前期が令和6年6月2日、第1次検定・後期と第2次検定が令和6年11月17日です。

合否はそれぞれ、第1次検定・前期が令和6年7月2日、第1次検定・後期が令和7年1月6日に発表され、第2次検定は令和7年3月5日に公表されます。

試験内容

1級、2級とも第1次検定はマークシート方式の4者択一問題です。

造園工事の施工管理を適切に行うために必要な土木工学、園芸学、電気工学などに関する一般知識、施工計画の作成、工程・品質・安全管理、関連法規に関する知識などが問われます。

第2次検定は施工管理法に関する、記述式問題です。

1級は監理技術者、2級は主任技術者として造園工事の施工管理を適切に行うための知識や施工計画の作成と実施に関する問題が出題されます。

なお令和6年度の検定から、試験問題の一部が見直す旨が公表されています。

今まで1級及び2級の両第2次検定で出題されていた、「現場で経験した主な造園工事のうち、施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった工事を1つ選び、その工事について各設問に答える」という問題が取りやめになりました。

これは受検者自身の経験に基づかない解答を防ぐためです。

また選択問題がなくなり、すべての問題が必須問題になりました。

まとめ

造園施工管理技術検定は令和6年度の検定から改定された受検資格が適用され、より多くの人が受検しやすくなったと言えるでしょう。

第2次検定は1級、2級とも試験問題の一部を見直すことが発表されています。

受検する際には変更点をよく確認し、充分に準備して臨みましょう。