履歴書の志望動機とは
就職や転職活動の際に志望動機は必ず求められますし、ほとんどの市販の履歴書には志望動機欄が設けられています。
志望動機の意味
志望動機の意味は言葉の通り、応募先企業で働きたい理由を伝えることです。しかし、単に応募先企業のサービスや社風に魅力を感じたなど企業を称賛したり、企業HPの会社概要をまとめて説明したりする志望動機では採用される可能性は低いでしょう。
志望動機で伝えられること
志望動機で伝えられることは、同業他社が多くある中でどうしても応募先企業でなければならない理由、自分の経験やスキルを活かして企業へ貢献できること、熱意、やる気などが挙げられます。
就職や転職活動をする人は志望動機の重要性を理解して、慎重に考えなければなりません。志望動機の使い回しはNGです。採用担当者はたくさんの志望動機に目を通しているため、志望動機の使い回しを見透かしています。
履歴書の志望動機の重要性を認識しているにも関わらず、いざ記入するとなったら手が止まってしまう人は少なくないでしょう。企業に応募はしたけど、特に志望動機が無いという人もいるかもしれません。志望動機が思い浮かばない場合は、自己分析や企業研究をやり直しましょう。
履歴書や職務経歴書は書式ダウンロードの利用も可能
市販の履歴書以外にも、色々な形式の履歴書テンプレートをダウンロードできるサイトがありますが、履歴書テンプレートをダウンロードして利用することは問題ありません。
志望動機の無い履歴書フォーマットをダウンロードできるサイトもありますが、履歴書とは別に職務経歴書に志望動機を書いたり、応募先企業から指示があったりする場合を除いて、志望動機の無い履歴書を敢えて利用することは自分で転職活動を不利にしていると自覚するべきです。
職務経歴書に関しては、履歴書同様にテンプレートのダウンロードはできますが、職種によって必要性を判断しましょう。
造園業の場合、職人として転職するならば履歴書のみでOK、施工管理として転職するならば履歴書と職務経歴書、設計やプランナーとして転職するならば履歴書と職務経歴書に加え、経験者は過去案件のポートフォリオもあるとベターという認識です。
履歴書の志望動機はどう見られるか
企業や採用担当者によって履歴書の志望動機をどのくらい重視するかは異なります。
履歴書の記入項目の中で、志望動機を一番重視している企業もありますし、志望動機は重視しないという企業も存在します。志望動機が100%採用の決定打になることはありませんが、手を抜くべきではありません。
伝わる志望動機の書き方
採用担当者は応募者全員の志望動機に目を通します。応募者の数が多ければ読む作業も大変になるため、応募者は理路整然とした志望動機を書くことで簡潔にポイントを伝えることができ、採用担当者の印象にも残りやすいでしょう。
志望動機の書き方に関してPREP法はとても効果的で、結論から始め、理由や具体例を付け足した上で、再び結論を述べることで相手に伝えやすくなります。
担当者は志望動機のどこを見る?
採用担当者によって志望動機の見所は異なるかもしれませんが、多い意見としては企業への理解度を見たり、持ち合わせているスキルや入社後のビジョンから企業に貢献してくれる人材かどうか判断したりしています。
また、志望動機から意欲や熱意を感じ取っている採用担当者もいますし、応募者と企業のニーズや雰囲気が合致しているか確認する手段としている企業もあります。
志望動機でやる気を伝えるテクニックは
担当者が見ているのは、志望動機から伝わるやる気です。やる気をより伝わりやすくするためには工夫が必要です。やる気がありますと書くだけでは具体性に欠けるため、技術力や体力など自分の自慢できる点を絡めて書くと良いでしょう。
しかし、自慢できるポイントと応募先企業の社風がかけ離れていると意味がありません。例えば体力が自慢の人ならば、造園業や建設業など体育会系のイメージがある業種で効果的だと言えるでしょう。
体力自慢や技術力を伝える方法
造園業の求人では体力を使う仕事、体力やスタミナがある人と明記している場合も少なくなく、体力のある人が歓迎されるのは間違いないでしょう。
しかし、体力自慢だけでは十分とは言えません。体育会系の会社にいてやり遂げたことや実績を盛り込んだり、現在も継続して運動をし、応募先企業でも体力を発揮できる旨などを志望動機に追加したりして具体的に伝えることがポイントです。言葉を言い換える方法も効果的です。
技術力に関しては経験の長さや前職での実績、保有資格などを記すだけでなく、その技術力で実現したいことや応募先企業が求めることと合致している点などを含めると良いでしょう。
まとめ
履歴書の志望動機ではやる気や技術力、体力自慢を伝えることはできますが、伝え方にはテクニックが必要です。
採用担当者が志望動機で見るポイントを知り、ポイントを押さえながら簡潔に書き上げましょう。ありきたりな単語を並べるのではなく、エピソードを交えながら経験やスキルを伝えるなど自分ならではの志望動機を作ることで、より応募先の企業にやる気や技術力、体力自慢を伝えられるはずです。