1級造園施工管理技士の試験対策は何をすればいい?スクール?参考書?過去問?

1級造園施工管理技士の難易度と合格率・仕事内容

造園業でキャリアアップを図るなら、必ず取得したい資格の一つに挙げられる1級造園施工管理技士。1級造園施工管理技士は、建設業法に基づき、国土交通大臣指定機関によって実施される国家試験です。

1級造園施工管理技士の難易度と合格率
造園施工管理技士の資格は、7種類ある施工管理技士資格の中でも最難関と言われています。造園施工管理技士が最難関と言われる理由は、試験の合格率を見ると明らかです。

総合資格学院によると、2020年の1級造園施工管理技士の合格率は、現在の第一次検定にあたる学科試験は39.6%、第二次検定にあたる実施試験は41%です。さらに、2020年度の実施試験の合格率は、過去15年で最も高い数字となっています。

過去の合格率を見ても、30%台前後で推移しており、1級造園施工管理技士の難易度は高いと言えるでしょう。尚、2021年4月から新資格である技士補が創設され、1級造園施工管理技士第一次検定に合格することで、1級造園施工管理技士補の資格を取得できます。

1級造園施工管理技士の仕事内容や2級から新たにできること
1級造園施工管理技士の資格を取得すると、各工事現場で配置が義務付けられている主任技術者になれますが、さらに、2級とは異なる点として、1級造園施工管理技士は大規模工事に配置が義務付けられている監理技術者になることもできます。

造園施工管理技士は、施工管理、工程管理、安全管理、品質管理などの業務を担い、造園工事の円滑な遂行に貢献します。監理技術者は、下請け企業を指導監督する役割も担っています。

資格取得までにどんな勉強方法がある?

1級造園施工管理技士の資格取得には、第一次検定と第二次検定に合格する必要があります。勉強方法は複数あるので、受験予定者は、自分に合う方法を選ぶと良いでしょう。

独学(テキスト・過去問)
難易度が高い1級造園施工管理技士の資格試験ですが、独学でも合格できる可能性は十分あります。まずは、第一次検定の対策から始め、第一次検定の終了後に第二次検定の対策に取り組みましょう。

1級造園施工管理技士のテキストや過去問を準備し、テキストを読み込んで基礎を理解したら、過去問を解きます。過去問は、数年分やり、それぞれ数回繰り返すと良いでしょう。第二次検定の勉強については、特に経験記述の書き方が独学では難しいかもしれません。

1級造園施工管理技士の第二次検定の過去問を見ても、経験記述がハードルとなることは想像できます。配点においても、必須解答と選択解答の記述式問題がそれぞれ30%、経験記述は40%と推測されており、対策は必須です。

学習者は、実際に経験記述を書いてみて、会社の上司など第三者に添削をお願いすると良いでしょう。

スクール(通い・通信)
1級造園施工管理技士の資格取得のために、スクールで勉強する方法を選ぶ人も少なくありません。資格スクールは、独自のノウハウが詰まったテキストやサポートを提供してくれます。

無駄のないカリキュラムが組まれ、講師もいるため、学習者は勉強方法に迷うことはないでしょう。近年は、通学コースだけでなく、通信コースも多くなってきており、学習者は、よりスクールを利用しやすくなっています。

各方法のメリットデメリット

どの勉強方法が自分にあっているかわからない人は、各方法のメリットとデメリットを知ることから始めましょう。

独学のメリットとデメリット
独学のメリットは、費用があまりかからないことです。独学は、テキストや過去問など書籍代を支払えば勉強は可能です。

また、独学では、自分のペースで勉強を進められるため、自分の苦手な分野に時間をかけるなどの自由さもあります。

一方、独学のデメリットとしては、質問できる環境がない点です。勉強している途中でわからない部分があったとしても、独学者には質問できる人がいないので、自分で調べたり、会社で上司に聞いたりして解決しなければならず、時間がかかるでしょう。

意志の弱い学習者の場合、独学だと勉強が続かない点もデメリットとして挙げられます。

スクールのメリットとデメリット
スクールのメリットは、試験に関することや勉強方法などを質問でき、すぐに答えを得られる点です。他にも、スクールはテキストや講義なども充実しており、最短ルートで試験に合格したい人にとって、スクールのメリットは大きいでしょう。

しかし、スクールを利用するには、安いとは言えない費用を準備しなければなりません。また、スクールの利用者は、スクール独自のカリキュラムに従う必要があるので、自分のペースで勉強したい人にとっては不向きでしょう。

まずは独学をしてみても◎

どの勉強方法が自分に良いのか決めきれない人は、まず独学をしてみると良いかもしれません。

独学の際に使う過去問は、当サイトで無料ダウンロードができるので、ぜひ利用してみてください。

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造園施工管理技術検定試験問題ダウンロード(要会員登録)

平成21年度から最新年度までの長い期間にわたる過去問と解答があるので、独学者の勉強の役に立つはずです。