造園業の転職でライバルに差をつけたい!履歴書のフォーマットや書き方とは

造園業、職人も履歴書が必要

今の時代、どんな業界であれ就職や転職をするためには履歴書を用意して面接に臨むというプロセスが当たり前になっています。

一方、昔は一部の業界や企業によっては現在のようなきちんとしたプロセスを経ずに、口約束で採用が決まっている場合も珍しくありませんでした。造園業の職人世界にも口約束の採用はありましたが、口約束の時代はもうおしまいだと言っていいでしょう。

口約束であっても労働契約は成立します。

しかし、口約束では雇用形態や給与などの労働条件に関する約束事が書面に残らず、後にトラブルに発展するケースが多いので注意が必要です。

現在では造園業、職人も履歴書が必要という認識を持つべきです。また、転職の際に経験をしっかりアピールするのには履歴書が有効となるので、ただ履歴書を書くだけではなく、最大限に自分をアピールできるように内容をよく考えながら記入する必要があります。

履歴書はどれも同じではない

就職活動や転職活動をしたことのある人なら一度は履歴書を購入したことがあるはずです。

履歴書は大学の購買部や100円ショップ、コンビニエンスストア、文房具屋、通販サイトなど色々なところで販売されています。最近はインターネット上でダウンロードできるサービスもあります。

スマホでの作成がしやすいサービスもあるなど、時代と共に履歴書も進化しているのです。

色々な種類がある履歴書ですが、実はどれも同じではありません。幾つかの履歴書を見比べてみたらわかることですが、用紙のサイズ、記入項目、アルバイト用や転職用と用途別になっているなど異なる点があります。

有名なのはJIS規格の履歴書で、購入時にパッケージにJIS規格と表記されているのですぐにわかりますよ。

JIS規格とはJapanese Industrial Standardsの頭文字をとったもので、日本語では日本工業規格という意味です。JIS規格の履歴書は、日本における履歴書の型となるものと考えてよいでしょう。

大抵の場合、日本で販売されている履歴書はJIS規格の履歴書を元に作られており、企業によってはJIS規格の履歴書を指定してくる場合もあるほど流通しています。

ただ、オーソドックスなフォーマットのものが多いJIS規格の履歴書は、学歴、趣味、特技、自己PRなどの欄がそろっていますが、それぞれの記入欄は大きくはなく、自己アピールを書くには足りないかもしれませんね。

もし、企業による履歴書の指定がない場合で転職活動を行うなら、転職用の履歴書を使いましょう。転職用の履歴書とは志望動機や自己PR欄が大きくなっています。その分、強みのアピールや具体的なアピールをしやすいというメリットがあります。

また、近年は履歴書の他に職務経歴書の提出が一般的になってきています。

造園業界に関して、職人として転職する際には履歴書だけでもほとんど問題ありません。ただし、施工管理のポジションを意識して転職する際には、会社の規模も大きくなることや、求められるスキルを言語化しやすいこともあり、履歴書と併せて職務経歴書も作成するとより良いでしょう。

また、設計・プランナーとして転職する際には、履歴書と職務経歴書に加え、経験者は過去案件のポートフォリオもあるとより良いという認識の会社もあるので、ポートフォリオを作成しておくと会社からの印象アップにも繫がるかもしれません。

採用担当者は同じ資格取得者ならどちらを選ぶ?

転職希望者が複数人いる場合、特に同じ資格取得者がいたら、企業は履歴書から転職希望者を判断することになります。履歴書からは転職希望者について色々な情報をくみ取ることができるのです。

まず、同じ履歴書でも、中身を詳細に書いてある人の方が選ばれやすいでしょう。中身が詳細に書いてある方が企業が人となりやスキルなどを判断しやすいのは明らかです。

面接の前に書類選考のある会社の場合は、履歴書やその他の書類に記載してある情報を全てとして判断しますから、勿体ないことにならないよう、自身の強みを余すこと無くアピールする必要があるのです。

そして、履歴書と言えば以前は手書きが主流でしたが、最近はパソコンやスマホで作成する人も多くなっているようです。

パソコンやスマホでデータ作成した方が手間もかからないので、パソコンやスマホでの作成もおすすめです。注意点としては、会社によっては作成方法を指定する場合もあるので、指定があった場合は指示に従いましょう。

また、履歴書をルールに沿って書いてある方を採用したいと採用者が考えるのが自然です。履歴書のルールが守れていないと、注意書きを理解できない、ルールを守れない人だと判断されかねません。

履歴書のルールとは、例えば手書きの際は黒や濃い青のペンを使用するといった書き方に関するルールです。日付から学歴、職歴、さらには封筒への入れ方や郵送の仕方までルールを知っておき、しっかりと守る必要があります。

なお、良く迷う人もいるのでここでも紹介しますが、学歴に関してはどこから書くのかについて決まったルールはありません。一般的には義務教育以降の高校から書くことが多いようです。

会社の大小、業界を問わず履歴書は大事なアイテム

一昔前は人となりを重視し、履歴書を必要としない採用や口約束での契約も多かった造園業界ですが、今は雇用契約をしっかり結び、ホワイトな運営をする会社がほとんどです。それに伴い採用活動も求職者のやる気やスキルに加えて社会常識、マナーなどの一般常識も問われるようになりました。

転職活動の際には、1社に限定して活動するのではなく、数社に応募してじっくり比較検討した方がより満足感、納得感を得られるはずです。

そうなると、転職活動の準備に以前よりも時間がかかるようになります。

だからといって履歴書を何枚も渾身の手書きで用意するのは大変ですし、非効率でしょう。時間を掛けるべきは書類の準備ではなく、会社のリサーチです。

そこで、履歴書はもちろんのこと、職務経歴書もパソコンやスマホでデータ作成した方が手間もかからないので、企業から作成方法の指示がない限りはパソコンやスマホでの作成を検討してみましょう。

しっかりとフォーマットやルールを守って作成すれば、乱雑に書かれた手書き履歴書よりも間違いなく評価は高いですし、かつ自身が希望する会社の情報も抜かりなく調べる時間も得られますよ。