造園施工管理の仕事は造園施工管理技士の資格が必要?

造園施工管理の仕事内容とは

普段の生活の中で、新しい公園を作ったり、緑地帯や遊歩道を整備したりする造園工事が行われているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?

そのほかにも街路樹の剪定や植え替え工事などまで含めると、非常に多くの造園工事が行われています。

大きな工事の場合は特に、工事の目的や内容・工事期間・発注者(委託者)と受注者(受託者)などを記入した看板を立ててあることが多いため、工事の内容を知れますし、一緒に完成予想図のような絵が描かれている場合は出来上がりを楽しみに眺めながら通れますよね。

また、そのほかにも近くを通るとき「工事中」「足元注意」など注意を促す看板があると、自分でも危険を回避するための対応が事前に取れるので、とても助かります。

このように、造園工事を行うにあたって施工計画を作成したり、期日までに工事が終えられるよう工事過程を管理したり、工事に従事する人や周辺の人が危険な目にあうことはないか安全管理を行ったりなど、工事に対し監督を行う業務を造園施工管理と言います。

施工管理の仕事内容にはほかにも、資材を調達したり、工事の品質が保たれているかを管理したり、資材費や人件費など工事費用が予算内に収まるのか経理状況を管理したりすることも含まれます。

そして、これら造園施工管理の仕事を行えるのが、造園施工管理技士の有資格者です。

この資格は国土交通省管轄の国家資格で、取得するためには「造園施工管理技術検定」に合格しなければなりません。そして、この試験に合格すると、資格名を名乗り仕事ができるようになります。

造園施工管理技術検定には2級と1級があり、1級のほうが上級資格のため、取り扱える業務の幅も広くなります。

具体的には、造園施工管理技士2級の資格を取ると、造園工事の際、工事現場に必ず配置しなければならない「主任技術者」のポジションを得られます。

造園施工管理技士1級の資格を取ると、主任技術者はもちろんのこと、公共事業のような大規模な工事の際に「主任技術者」と共に配置が義務付けられている、さらに上のポジションである「監理技術者」になれます。

いずれの場合も、会社が大規模工事を請け負うために必要な資格を持つ人材となるので、給与面での待遇も良くなるでしょう。

造園施工管理技士、今後も必要性はある?

では、造園施工管理技士の現在から今後にかけて、将来性はどのように考えられているのでしょうか?

ポイントは2つあります。

まず1つ目のポイントです。造園施工管理技士が関わってきた、公園・学校・団地などの工事を始め、道路緑化工事・庭園工事・公園工事などのさまざまな造園工事は、いつの時代にも必要とされるため、今後も安定した需要が望めるでしょう。

造園施工管理技士が携わる造園工事は、学校・公園・広場・美術館や劇場など芸術関連施設の敷地スペース、運動競技場、公共駐車場や役所の屋上、公道脇の緑地、河川沿いの遊歩道など、多岐にわたります。

いずれの公共工事においても必ず植物や水といった自然が取り入れられており、最近は特に緑を増やそうと、苗木などの植樹を伴う工事の需要が高いようです。

これらは、工事が完了した後の植物の成長とそれに合わせて景観を調和させていく、長い年月をかけた都市空間整備になりますので、造園工事の規模が大きくなればなるほど、適切な工程管理や品質管理ができて安全性とコストにも配慮ができる造園施工管理技士が必要とされる工事なのです。

つまり、緑を伴う公共工事がある以上、常に造園施工管理技士が必要とされると言えるでしょう

そして2つ目のポイントは、これまでは造園会社や土木会社・建設会社などが多かった造園施工管理技士の就職先に、最近ではエクステリアや環境分野などが加わり、造園施工管理技士の活躍の場が広がってきていることです。

地球温暖化をはじめとした環境問題への関心は世界中でとても高く、これからは国だけでなく自治体や民間企業もいろいろな方法で対応を迫られることになるでしょう。

現在でも、民間の大型ビルやマンションで屋上や壁面の緑化に取り組んでいるのを見かけますよね。その中で「エクステリアデザイナー」「ガーデンデザイナー」として、造園施工管理技士の資格を生かしながら働いている人もいるのです。

施工から継続的なメンテナンスまで会社に安定した収益を生む工事を、設計から一連で監督できる造園施工管理技士は、会社にとって貴重な人材です。

このような点からも、今後においても造園施工管理技士の需要は高く見込めると言えるでしょう。

造園施工管理の仕事内容は無資格でもできる?

造園施工管理の仕事は無資格でもできるのでしょうか?

造園施工管理の仕事は現場での造園作業だけではありませんので、結果は『ノー』です。

施工計画から図面の作成、資材の調達、工程及び品質の管理、安全管理など、造園工事に関わるすべての業務の監督を行う責任者の立場になりますので、造園施工管理技士2級、また工事の規模によっては造園施工管理技士1級の国家資格を持たないと携われない仕事と言えます。

造園の仕事をするうえで必要不可欠な資格ではありませんが、この資格を取得することで扱える仕事の幅も広げられますし、収入の面でも待遇を上げられるでしょう。

また、転職の際には、高額な案件を受注するために必要な資格であることが有利に働き、キャリアアップにつなげられる可能性も高くなります。

造園施工管理技術検定を受検するためには、ある程度まとまった実務年数も必要になりますので、造園施工管理技士の資格取得を将来的な目標と捉えて、現場で実務経験を踏みながら、広い知識と技術の習得を図っていけば良いでしょう。