造園業に興味はあるものの、資格を保有していないため就けるかどうか不安になっている方は多いのではないでしょうか。造園業に就くために特別な資格は必要ありません。
ただし、資格取得をすることで顧客への安心感や、担当できる工事規模が異なってくるため注意が必要です。
今回の記事では、資格がない場合の造園業のキャリアプランとして、活用できる資格を3つ紹介しているため、これから造園業を目指す方は参考にしてみてください。
資格がなくても造園業に就けるのか?
造園業に就くために特別な資格は必要ありません。未経験者でも造園業に携わることは可能で、技術は実際の現場で働きながら習得できます。
造園業界では、未経験者を歓迎する求人が多く、特別な資格がなくても造園業でのキャリアをスタートできるでしょう。
ただし資格が不要だからといって、造園業に必要な知識や技術が簡単に習得できるわけではありません。造園作業には植物の知識や土壌の理解、施工技術など、幅広い専門知識が求められます。
なお造園に関する資格はさまざま存在し、資格取得は自身の技術や知識が確かなものであることの証拠になります。
職場によっては資格手当を受け取れることもあり、将来的な収入面でも効果的です。造園業界は未経験者を受け入れるための教育体制が整っている企業が多く、働きながらスキルを磨き、資格取得を目指す環境が整っています。
造園業でのキャリアアップに重要な要素
造園業でのキャリアアップで最も重要なのは、まず経験を積むことです。現場での実務を通じて、知識や技術を学ぶことはもちろん、顧客との信頼関係を築くことも重要なポイントとなります。
実務経験や顧客との信頼関係は、実際の仕事を通じてしか得られないものであり、特に造園業では現場での経験がキャリアを形作る基盤です。
造園業の場合は、植物の種類や育成方法、施工技術の習得、さらには顧客が求める要望に応えるスキルなど、日々の業務を通じて身に付けられるものが多くあるでしょう。
実務を通して身に付けた知識や技術を確固たるものにするためには、資格の取得が役立ちます。資格を取得することで、これまでに培った技術や知識が第三者に認められ、業界内での評価も高まります。
また、資格を保有していれば、まだ信頼関係が構築されていない新規の顧客に対しても、資格があることで安心感を与えられるでしょう。
【とるならこれ!】今おすすめの造園系資格!
今おすすめの造園資格として挙げられるのが「造園施工管理技士」「土木施工管理技士」「エクステリアプランナー」の3つです。
それぞれの資格の特徴を解説します。
造園施工管理技士
造園施工管理技士は、現場で指揮管理全般を行う重要な役割を担います。資格を取得することで進捗管理だけでなく、品質管理や安全管理など、現場での幅広い業務を担当できるようになります。なおクライアントとの調整や要望のヒアリングも業務に含まれ、プロジェクト全体の成功に大きく関与します。
造園施工管理技士には1級と2級があり、それぞれ業務が異なります。1級を取得すれば、主任技術者の管理・指導を行いながら、プロジェクト全体を統括します。
対して2級は一般的に、施工計画書の制作や工程・品質管理を業務として任されます。
参考:みどりシゴト新聞/造園施工管理技士は独学で目指せる?通信講座やスクールと比較!
土木施工管理技士
土木施工管理技士は、土木工事の現場監督として、計画作成から工程管理、品質管理、原価管理まで、1つの現場での包括的な管理を任されます。主に公共工事を担当し、自然災害時の復旧工事も行うため、社会的貢献度の高い役割を担っている立場です。
土木施工管理技士には1級と2級があり、担当できる工事の規模が異なります。1級を取得すると大規模な工事の管理が可能となります。
一方、2級は比較的小規模な工事を担当する位置付けです。また1級と2級で受験資格が異なるため、資格取得を目指す際には注意が必要です。
参考:みどりシゴト新聞/土木施工管理技士を目指したい!いきなり1級を取得することは可能?
エクステリアプランナー
エクステリアプランナーは、庭や外壁などの外観工事に関する設計や施工を担当する専門家です。建物の外観や庭、駐車場などの設計だけでなく、地域全体を対象としたデザインにも携わることがあります。
また屋上緑化や壁面緑化など環境保全に関するプロジェクトにも関われることがあるため、社会貢献の実感を得ながら仕事ができるでしょう。
エクステリアプランナーは1級と2級に分かれており、2級は受験資格がないため誰でも受験可能です。
参考:みどりシゴト新聞/エクステリアプンナーの仕事とは?やりがいや求人の具体的例を紹介
まとめ
造園業に就くために特別な資格は必要ありません。未経験者でも造園業に携われて、技術は実際の現場で働きながら習得できます。
造園業でのキャリアアップで最も重要なのは、まず経験を積むことです。なお必須の資格はないものの、実務を通して身に付けた知識や技術を確固たるものにするためには、資格の取得が役立ちます。