【令和3年】造園施工管理技士が受けられる人は?受験資格についてを解説!

造園施工管理技士の受験資格は?

国家資格である造園施工管理技士の資格試験は施工管理技士資格の中で最難関として知られており、誰でも受験できるわけではありません。

受験するには、各等級の第一次検定、第二次検定で定められた条件を満たす必要があります。

造園施工管理技士2級の受験資格
造園施工管理技士2級の第一次検定に関しては、受験年度の末日における年齢が17歳以上であれば誰でも受験できます。

造園施工管理技士2級の第二次検定は2級の第一次検定合格者で、学歴又は資格に応じて指定されている実務経験年数を満たしている人、もしくは第一次検定を免除されている人のみが受験できます。

学歴によって必要となる実務経験年数は細かく規定されており、指定学科卒と指定学科以外を卒業した人でも異なるため、受験の際は全国建設研修センターのサイトや受験案内などで自分の該当する受験資格をよく確認しましょう。

学歴以外で造園施工管理技士2級の第二次検定を受験するには、技能検定合格者が4年以上、学卒者や技能検定合格者以外の人なら8年以上の実務経験が条件になります。

造園施工管理技士1級の受験資格
造園施工管理技士1級の第一次検定の受験資格は、学歴に応じて指定されている実務経験年数を満たしている人、技能検定合格者、専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある人、2級に合格した人のいずれかに該当しなければなりません。

学歴が関係する場合は、指定学科卒と指定学科以外を卒業した人で実務経験年数が異なるので注意が必要です。

造園施工管理技士1級の第二次検定は、1級第一次検定の合格者の他、1級第一次検定の際に2級合格者の受験資格で受験して合格した人の場合、2級合格後の年数などに応じて規定された実務経験年数を満たしている必要があります。

最短受験ルートはどれ?

造園施工管理技士の受験資格は、学歴や資格などの違いで受験できるまでの期間も全く異なります。造園施工管理技士の目標があるなら、最短受験ルートを知った上で進路を決めると良いかもしれません。

進学などでの最短ルート
造園施工管理技士の1級と2級のいずれも、進学による造園施工管理技士試験の最短受験ルートは大学や専門学校の指定学科を卒業しておくことです。

大学や専門学校の指定学科卒の場合、造園施工管理技士2級は卒業後1年以上の実務経験、1級は卒業後3年以上の実務経験で受験資格を得ることができます。

大学や専門学校の指定学科卒の次に短期間で受験資格を得られるのは、大学や専門学校の指定学科以外卒です。未経験で造園業へ転職した人でも、大卒であれば他のルートより早く造園施工管理技士資格の受験資格を得ることができると言えるでしょう。

また、短大卒や高卒でも指定学科卒の方が指定学科以外卒よりも実務経験が短く指定されています。

働いてからの最短ルート
中学卒業後、進学せずに働きながら造園施工管理技士の試験を受験する場合、技能検定に合格することが造園施工管理技士試験の受験への近道です。

技能検定は職業能力開発促進法による2級造園技能検定のことで、2級造園技能検定は2年の実務経験があれば受験できます。

技能検定合格者が造園施工管理技士2級の第二次検定を受験するためには4年以上の実務経験が必要になります。

さらに、造園施工管理技士2級に合格してから2級合格者として造園施工管理技士1級の第一次検定の受験が可能ですし、1級の第二次検定は2級合格後3年以上の者の受験資格に該当すれば最短で造園施工管理技士の資格を取得できるでしょう。

尚、2級合格後3年以上の者については、合格後1年以上の指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上と規定されています。

免除に該当する条件は?

造園施工管理技士の試験には条件に該当すれば試験の一部が免除になる場合があります。新しい試験制度では変更点があるのでよく確認しましょう。

従来の試験の免除条件
従来では等級に関わらず、前年度の学科試験の合格者は翌年のみ学科試験を免除されていました。もしくは技術士法による第二次試験のうち、規定された部門の合格者で各等級の学科試験の受験資格を満たしている人も免除対象でした。他にも2級では学科試験が免除される条件が幾つかありました。

また、2級に関しては大学や短大など学校教育法による学校を卒業した人で在学中に施工技術検定規則が定めた卒業後一定の期間内の人などは実地試験が免除になりました。

新しい試験制度の免除条件
令和3年度から新しくなった造園施工管理技士の試験では、従来の学科試験にあたる第一次検定に合格すると無期限で第一次検定が免除されるようになり、受験者にとっては条件が改善されたと言えるでしょう。

新しい試験制度の開始前に学科試験を受験して合格していた人も、免除期間内においては試験制度改正後の第一次検定が免除されるので第二次検定から受験できます。

第一次検定の免除が無期限となったことで第二次検定にも挑戦しやすくなるでしょう。

免除事項の他にも新しい試験制度によって変更点がありますし、これからの試験で変更される点があるかもしれません。造園施工管理技士の試験を受験予定の人は、毎回細かな点まで最新情報に注意を払うようにしましょう。